かつて、安倍総理の著書「新しい国へ」を読んだ時、大筋納得の行く
記述であったが、こと韓国に関するくだりは、ほとんど捏造に近い内容ではないか、と、その夫人の韓国との密着ぶり放置と並んで、ほとほといぶかしかった。
夫人で言えば、個人的に韓流が好きであったり、韓国を愛していたりするのは
構わない。総理夫人というその発言が世界に発信されるお立場で、政治に結びつけた動きをなさるのが、迷惑なだけである。
例えば朝鮮通信使は、明らかに資料もあり日本への朝貢使節であったのだが、
現在韓国は「文化の劣っていた日本に、高い韓国から教えに行った使節団」だととんでもないことを言い立てユネスコの文化遺産に登録しようとしていて、
またそれに協力する日本の自治体があるのだが、総理夫人昭恵さんもまた
そこへ賛同を示されていて、ほとほと消耗する。朝鮮通信使の実態など「日東壮遊歌イルトンジャンユガ)の数十行を読めば事足りるのに、この方発言の前に、お勉強をなさるということをご存知ないのだろうか。
「日東壮遊歌」を記した朝鮮通信使は第11次朝鮮通信使(目的は徳川家治( 在職1760年~1786年)の将軍襲職祝い)の一員(従事官の書記)として来日した金仁謙」
安倍総理の「新しい国へ」における次の記述。
韓国と日本は、自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値を共有しているからだ。
これを読んだ時は、目を疑った。本気でそう思って書いていらっしゃるのか、と。
外交上の方便としてのリップサービスであっても、これは国益を損ねるレベル。
いかがなものかと思っていたら、このほど外務省の国別基礎データのページから「基本的価値を共有」という表現が姿を消し、単に「最も重要な隣国」となった。
だいぶ日本も正直になったと言うべきだろう。「最も重要な隣国」はまだ、リップサービスの残滓だと思うが。
個々商売で噛んでいる立場の人は別だが、国と国との関係性において韓国との関わりが断たれたとしても日本にさしたるダメージはない。
日本は韓国にとって、おそらく「最も重要な隣国」ではあろうが。サムスン、ヒュンダイ、LGと韓国の三大企業、それが傾けば韓国の国の屋台骨が潰えるという企業は軒並み、日本の精密部品と日本所有の特許に頼っているのである。
日本は他に売り先がある。
日韓通貨スワップも、日本にメリットは皆無に等しかったのだが、
どうも韓国側はそれに気づかなかったようで、停止となって
しばらくしてから、慌て始めている。
盗難の仏像は返さないし、靖国放火犯引き渡しにも非協力的、産経新聞元支局長は延々と軟禁状態、水泳選手の裁判には通訳つけられず。そして、今度はリッパート駐韓米大使が韓国暴徒に襲われ、80針の縫合手術を受けた。
米高官の“日本寄り発言”が原因とも言われ、犯人に男は過去に日本人をも襲っている。竹島(独島)を巡る反日運動家だという情報もある。人質に取られた形の産経新聞の元支局長が裁判に出ると、生卵はぶつけられる。罵詈雑言は浴びる。
どこが「韓国と日本は、自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値を共有している」だ。
もともと産経支局長の記事は「朝鮮日報」を紹介したレベルに過ぎない。それが朴槿恵大統領の名誉を傷つけたのなら、朝鮮日報のほうが先んじて、情報通信網法に基づいて起訴されるべきであろうに。
韓国内でもさすがに「韓国がみっともない」として声が盛んにあがっているようであり、ここは彼らの良識にいささかほっとする。
シンシア・リーという筆名で、韓国をその著書で告発し続けている韓国の歯科医師がいらっしゃるが、いたって穏健でまっとうな意見を書かれる方で、私はこの方の文章を好んで読む。
韓国にも、むろん良心も知性もある。ただ国家として口封じされ、また幼児期からの反日教育に騙されている人々が多いだけである。しかしネットの発達で真実を知る人々は徐々に増えてはいるように感じる。
韓国大統領府秘書室と秘書室長が韓国紙ハンギョレをあることで訴えたが、大統領府秘書室のほうが敗訴した。
コン・ユ主演の(ここでも、コン・ユ言うとるか、と言われそうだが)「トガニ」という
映画では、実際に行われた児童施設での児童への性的虐待(女の子のみならず、男の子へも)が題材として取り上げられていて、現実は権力側がお金と権力でもみ消してしまうのだが、映画はそれも暴き、権力側の悪行を告発、私は韓国も変わりつつあるか、と感慨を持ったのである。
(韓国という母国の権力構造を告発する映画に出演するコン・ユの、侠気(おとこぎ)を私は好ましく思う。スターの華やかさの片鱗も見せず、地味な話に地味な教師役で誠実に取り組んでいた)
いわゆる嫌韓と言われる人々は、私の韓国へのこんな感想と期待に「甘い」と言うだろうが、しかし、行く手数メートルしか照らさぬ灯りでも、闇夜よりはいいではないか。
自らがソウルで誕生したせいかどうなのか、私には韓国の政治外交には憤りながら、どこか郷愁(というほど住んでもいず、生後数ヶ月で日本に引き揚げたのだが)に、似通う親しみを実は感じてもいる。
政治外交的にはいつでも、国交断絶上等と構えているが、それとは別の
、心の柔らかいところに住まう心情である。
私に仮に韓国人の血が流れているとしても、意見は変わらないと思う。
ひとまず、武家の家系で母の小学校の頃などは学校の書類に
「士族」と記載、父方も探ったが日本ルーツ、とりあえず私は日本人なのであるが、国籍云々より、日本の言葉と精神を抜き差しならず大切に思う者なので、
本質的な意味でも私は日本人である。
国籍が日本であろうと、パスポート取得に便利だから日本国籍取りましたなどと
言う中国人を私は日本人とは認めない。名前は書かぬが。
村山富市、河野洋平、鳩山由紀夫など国損なう者たちも日本人とは思わない。
その精神性に於いて彼らは日本破壊のゾンビであろう。
話が逸れたが、韓国は産経新聞の加藤達也前ソウル支局長を人質として閉じ込めているだけでは飽きたらず、韓国政府は新産経支局長に対して、
通常は数週間で出す外国記者の身分を証明する「外信記者証」を約半年間にわたり発行していない。
産経新聞の愛国記事と、韓国批判記事への報復であろうと言われているが、
子供の仕返しかい、と言いたくならないか。
繰り返すが、元支局長の記事は朝鮮日報の記事の紹介レベルに過ぎない。
それでいて朝鮮日報にはお咎め無しなのである。朝鮮日報という自国の
メディアと闘うほどの胆力もなく、闘う根拠も実はないのかもしれない。
世界に対して恥ずかしいことであろう。
ロウソク程度の灯りはともったにせよ、韓国の国家としての民度(と言いたくはないのだが)はまだまだ。
それにしても、イスラム国の人質問題にあれほど騒いだマスコミも政府も、
一日本人が罪もなく監禁に等しい扱いを受けているのに、おとなしいこと。
国際新聞編集者協会は「国際法の基準を逸脱している」と処罰の撤回を
求めているというのに。
経済制裁でもなんでもいい、なぜ毅然としないのだろう。
北による拉致も、結局日本政府の腰の弱さに付け込まれたのであろう。
連合赤軍の犯人の要求をみすみす飲んだ福田赳夫政権が
その責めの一端は、負うべきものであるかもしれない。
だから・・・・・一新聞記者のことであっても、そこへの対応で国の姿勢が
厳しく問われ、世界は「見ているぞ」ということなのだ。
どれだけ守りが甘い国だと見くびられているだろう。
「韓国とは価値観を共有していない」とぬるくながら、一歩進めたのだから、
頑張って欲しい。支局長の延々たる軟禁に関し韓国は世界の批判を浴びていて、日本は報復に出てもいい免罪符を得ているというのに、動かない。
私など実は穏やかでもなんでもないので、竹島も含め9条に両手両足縛られ武力発動出来ぬなら経済制裁しろや、おお、何やっとんぢゃ、われっ!! と内心叫んでいるのである。
それにしても、竹島という領土が南に不法占拠され、北からはおそらく800人に及ぶ日本人が拉致され、北方領土はあのまま。70年間平和だったのは、
平和憲法のおかげ、とはいったいどこまでお人よし。
一見、有事でなく過ごして来たのは米国の核の恫喝力のおかげであって
憲法などという紙に書かれた文言が国を守りはしない。
GHQが日本弱体化を狙って短時日に作成、美しくない雑駁な日本語未満で記された憲法が、アメリカとの安保も盤石ではないことが解った今、どこまで日本の安全を担保してくれるのか。
日本が軍事力を正当に持ち、正当に行使できるなら竹島は盗られていず、
漁民4千人が韓国へ拉致監禁、虐待されてもいず、北へ拉致されてもいない。
日本の漁民たちの命と引き換えに、日本国内の収監中であった朝鮮人の犯罪者たちを日本政府は釈放させられた上、特別永住権まで与えさせられた。
これをどれほどの日本人が、そして韓国の方々がご存知か。
一方的被害者加害者の立場でのみ語られがちな日韓問題だが、
それは、意図的プロパガンダによって植え付けられた虚妄である。GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の置き土産なのだ。
GHQが敷いた報道管制である「プレスコード」も、WGIPも
敗戦以来延々と今なお作動中なのである。
機会があればいずれ触れたい。
占領中、吉田茂元首相が韓国の横暴と狼藉に、どれほど悲痛な嘆願書をマッカーサー宛てに出したか、日本人なら知っておくべき基礎事項すら教えられず、日本人はひたすら「お前が悪い」と言われ続け、今日に至る。