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Channel: 井沢満ブログ
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ホラー映画で笑うのもなんだけど

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何か観ておくべき映画はないかと探したのだが、
これといってないので、予告編で見たホラー映画を
観に出かけたのだが・・・・。

これが、ちっとも怖くなく眠気じわじわ。
退屈でも、何か一つ学べる点を持って帰ろうと
いう主義なので、目を皿にそこを探すのだが・・・・
ない。

ただ、一箇所思わず吹き出したところがあって、これだけが
めっけもの。
怨敵退散の除霊の大々的儀式があり、この映画のクライマックスでも
あるのだが、その儀式が神道、仏教混合でそこに韓国の除霊儀式まで
加わって、皆が祈り狂い踊り狂うのであり、そこが妙に私のツボで楽しかった。
誰も笑っている人はいなかったが。

現代の陰陽師みたいな女性(好演だったが)の、光明真言のアクセントが
微妙に変で、印(ムドラー)の組み方が違うのも、少し笑えた。
どういうふうに唱えるのか、実地訓練は受けられなかったのかも
しれない。
同じそのてのシーンでも「陰陽師」におけるそれは、いかにもそれらしかったのだが。

しかし私が恐がれなくなっているのかも知れず、それを作品の出来にするのは
不公平かもしれない。思えば映画で恐い思いをしたのは「ミザリー」
「シャイニング」で、随分昔のことだ。もっと遡れば子供時代に
観た化け猫シリーズ。しかし、化け猫に操られて踊る腰元が
逆立ちした瞬間、パンツが見えて指差しアハハと言っているような子だったので、
まあ、どういうものか。
なぜ祟られるのか因果関係が不明なので、そこも恐くなかった原因かも
しれない。ただ時々うつらうつらしていたので、私が見逃したのかもしれない。
救いが片鱗もなく、登場人物全員が悲惨に死ぬというは新鮮だったかも
しれない。ひょっとして、それが狙いの映画だったのか?だったら成功。

日本橋の東宝シネマで観たのだが、ここは同一ビルの中に何箇所も上映の客席があり、
要するに単館がいくつも、ビル内に入っている状態。
驚いたことに「ボヘミアン・ラプソディー」に、3つの客席が割り振られていたことで、都内には他にも複数東宝シネマがあり、全国の上映館を含めればどれだけの日本人が今日一日、この映画に押しかけているのだろう。
封切りからもうひと月以上経っているのに、まだ勢いは落ちていないのであろう。

ワイドショーがあちこちで取り上げて、コメンテーターの皆さんが涙まで浮かべて語るので、それも拍車をかけているのかもしれない。

今日のホラー映画に岡田准一くんが出ていた。昔、東山紀之くんから鍋をするからと誘われて部屋に行ったことがあるが、そこに挨拶に来てくれたうちの一人がまだ無名に近い岡田くんだった。
ここまで大きい役者になるとは思わなかった。
出る人は出るべくして出るものだなあ、と思う。

背丈がないのを心配していたのは山口達也くんで、大丈夫だよ、ハリウッドの
あの何とかいう俳優は、と言ったら山口くんが即座にその名を
挙げたので、意識はし励みにもしていたのかもしれない。
私に未来が見えるなら「大丈夫、岡田くんだって」と
励ましたかもしれない。

まだ入院中だという山口くんの記事を見た。
なんで、こうなったかなあ、とこれもまた私に未来が見えたなら
忠告してあげられたものを。
ロケ地の西伊豆の温泉宿の一室で、国分太一くんもいた。
相模湾が見える大浴場の温泉に3人でとぷんと
つかってらちもないことを話しては笑った、あの
のどかな時間はついこの間のような気がするのだが。
朝起きるのが苦手だと、何だか消防車みたいな
形のすさまじい音を立てる目覚まし時計持参で、お蔭で
撮影の朝、私まで叩き起こされた。

そう言えば、背丈の低いそのハリウッド俳優のその後を
知らない。彼も病を得てスクリーンから去って久しい。

恐いのは映画より人生なのかもしれない。


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