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Channel: 井沢満ブログ
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灯ともし頃の銀座に行き交う中国語

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額に小さいのだが、気にし始めたらやたら気になる吹き出物。
レザーで焼いてもらおうと、銀座のクリニックに出かけた。
黄昏時の銀座が好きだ。ライラック色の光が
おぼろにたゆたい、ネオンがまだ自己主張の弱い色彩で輝き始める。

機嫌よく歩いていたら、耳に入るのがこれが大仰ではなく
中国語ばかり。日本の「家風」とマナーを最小限、
守ってさえ頂けるなら、歓迎したいところだがどうも
あの特有の言葉に胸がざわつくのは、中国人による
土地と水源地の買い占めが脳裏をよぎるからだ。

不動産に対して完全なる所有権を持てる国は、日本とあとごく少数の国である。
日本は、土地を買い占めるに価値ある国としてはトップランクにあろう。
外国では借地権が多く、これが当然だろう。日本における不動産取引には、
制限がなく、実に危うい。

中国人が狙うのは北海道のリゾート地ばかりではない。ダム、自衛隊基地、
飛行場周辺、水源地、温泉源になる鉱泉地、太陽光発電地が買い続けられている。

日本における所有権は強固なので、いったん彼らの手に渡ったらどう使われようと
自由だし、もうほぼ戻っては来ない。日本領土の切り売りであろうに。

北海道庁のデータによれば、15年までに外国資本に買収された北海道の森林面積は1878ヘクタール、実に東京ドーム約400個分にも及ぶという。買い占めには中国資本が突出している。

日本が外国人に、とりわけ中国人に売り渡すことは国防の売り渡しとも言える。
なぜ政府が手をこまねいているのか、さっぱり解らない。
現政権は基本で支持するが、出入国管理法改正案と土地への無策は不支持である。

要注意なのは、中国企業が日本企業を買収したとして、そのまま不動産の所有権を
引き継ぐ事例があるので、実態はもっと中国の手に渡っている可能性がある。

ある専門家の計算では、外国に売り飛ばされた森林や農地などは
推定7万ヘクタールにのぼり、JR山手線の内側全体の11倍以上の広さになる、
と聞けば慄然とせざるを得ない。

その肝心の中国では外国人の土地取得が、原則不可能である。国防上では
これが当然である。

中国には「国防動員法」がある。いざとなった時、日本に滞在中の中国人の
多くが人民解放軍兵士として立ち上がるのである。7万ヘクタールに及ぶ
「日本国内の中国領土」がどういう使い方をされるのか。
すでに、武器弾薬の貯蔵を行っている場所もありはしないか。

新潟市の5千坪が、中国の手に渡ったようだ。5千坪という広さが、
なにゆえ「総領事館」に必要なのだ?
政府よ、外務省よ、危機感がなさ過ぎないか。いや、その前に
私を含めた国民全てが、隣に迫りつつある火の手に、無頓着に
安逸な眠りを貪っていはせぬか。

現代では、武器による戦争だけが戦争ではない。言葉という武器での「情報戦」で
韓国がもはやあられもないほどのやり方で、日本に「戦争」を仕掛けている。
情報戦と共に、土地の取得という形での「武器無き戦争」に、日本人は
もっと敏感でなければならない。

今日の平穏無事が、明日もある保証はない。それは突然やって来る。

麗しい銀座の黄昏に、心をざわつかせるのも無粋ではあるけれど、
飛び交う中国語に、やはり日本の危機を、そしてそれに対する政府と
国民ののんきさを思わずにはいられないのである。


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