現在私が得た情報は読売新聞の記事によるもののみであり、
岩屋防衛相の言葉の全文を記載しているものは目にしていないので、あるいは
言葉尻を捉えた偏狭な批判になるやもしれぬとは警戒しつつも、
しかし、相変わらず言葉の使い方が練れていないこと、
サイバーセキュリティ担当の、桜田義孝大臣に次ぐものであろう。
記事内の岩屋防衛相の言葉でひっかかったのは、これである。
「海自側が適切な行動をとっていたということを国民に理解してほしい」
と(画像)公開の理由を説明した、と記事にはある。
いや、理解させるべきは韓国であり国民はその次であろうに。と、
突っ込まれても文句は言えぬ。仮に言葉のある部分を切り取られたにせよ、
切り取られるのが常であれば、切り取られても大事ない
言葉の選択、考え抜かれた表現方法というものがある。
例えばこの言葉の冒頭に「証拠は米国と共有しているが」とつけるだけで、
言葉の軟弱さのトーンが薄まる。
「証拠は米国と共有しているが、海自側が適切な行動をとっていたということを
更に国民に理解してほしい」
色文字が、僭越ながら私が添削させて貰った箇所である。
しかし国民はとっくに理解している。ごく特殊なアンチ自衛隊以外の大方の国民は、
各報道で事態の真相はすでに把握。
字幕で国民の理解を仰ぐのが悪いとは思わぬが、それと併せて数カ国語の字幕を用意、
世界に拡散するのが急務ではなかろうか。
韓国側のレーダー照射は、北朝鮮の船を捜査中のことではなく
救助後のことであり、こういう基礎での嘘が相手にはあるのだから
自衛隊に非がないことなど素人目にも明らか。自衛隊の潔白を証明することも
大事だが、しかし今回のことを奇貨として韓国側の総体的日本貶めが
いかに虚偽に満ちているかの世界への報知活動に逆利用するだけの、
大局的見地からのふてぶてしさを持ちたい。
「国民に理解を」などという、軟弱な紳士は防衛相にはふさわしくない。