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Channel: 井沢満ブログ
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知っておきたい「CUES」

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韓国軍艦による火器管制レーダーについて、韓国側が出して来た 動画は、ほとんどが日本の海自側の出した動画に細工して、
証拠としては不要・ご法度のBGM入りで、安っぽいこと予想範囲内。
アニメで歴史や強制慰安婦を作り上げ、それを事実とするお国柄である。   日本の哨戒機が異常な低空飛行をして威嚇した、とそれをのみ
言い立てるであろうと、昨日書いたこれも予想範囲内。
今後も「哨戒機に脅威を感じた」と主観で押し通すしか
韓国には策はない。   田母神俊雄氏他、自衛隊経験者で軍事を知悉した人たち少数とそれを論拠として
韓国を擁護する人が更に少数いて、専門領域にある言語を
用いて言い切られると、わたくしなどはそれ自体への
反駁するロジックを持ち得ないが、それでも二点ささやかに
反論しておきたい。   1つ目が、日本と韓国が共に加盟している「CUES(キューズ)」の
存在である。Code for Unplanned Encounters at Sea
「海上衝突回避規範」である。   2カ国が洋上で不慮の遭遇をした際の行動規範であり、韓国は
明らかにこれに違背しているではないか、とこれは素人でも
言えるのではないか。   もう一つは、仮に(仮にである)韓国側の取った行動が、軍事常識として
田母神俊雄氏他がおっしゃるごとく無問題であったなら、ではなぜ
韓国は二転三転する嘘を塗り重ねたのか、ということである。
それも追い詰められた者特有の、その場しのぎの稚拙な嘘。   「雪まろげ」という言葉がある。雪の小さなかたまりを雪の上で転がしていたら、
しだいに大きな雪の塊になる。韓国の最初の小さな嘘のかたまりが、転がして
行くうち、ざっと10箇条に近い嘘となり、もはや言い訳はきかない。
だが、わたくしたちは「雪まろげ」を巡る応酬に目を奪われて
肝心のことを置き去りにしてはならない。   問題の基礎は、やったやらないの応酬以前に、
「韓国が当時海が荒れていたと見え透いた嘘をついてまで何を隠蔽したかったのか」

ということであろう。田母神氏ら専門家にはこの視座が決定的に欠けているので、
保守層から総攻撃を受けもする。半ば本能的に釈然としないのである。   韓国にとってはやったやらないの口論に目を向けて貰ったほうが、
実はありがたい。それより荒れてもいなかった日本のEEZ内で、
「北朝鮮相手に韓国が何をしていたか」というのを国際社会に
知られ制裁の対象となることのほうが恐怖であろう。
敢えて韓国の艦艇が、北朝鮮の船に、とは言わない。
「大韓民国が、朝鮮民主主義人民共和国相手に何をしていたのか」

この問題の「ツボ」はそこであろう。やったやらないの応酬にかまけ過ぎると
事の本質を見失い、実は韓国の思う壺であるやも知れぬ。
駆逐艦の広開土王艦のみならず、警備救難艦「サムボン号」(5001号)まで出動して北朝鮮の小舟相手に「何が隠密理に行われていたのか」
が韓国の国際的立場という観点から重要なのだと思う。
それはひょっとして日常的に行われていたのではないか。
韓国にとっては、そこに視線を向けられるのが一番痛い。
さほど大仰なことでなければ、北朝鮮の違法操業。
豊富な漁場である「大和堆(やまとたい)」で
北朝鮮の不法漁業が行われていた可能性。それが日常的であったので
韓国側が知られるのを恐れた。    「最後には罵詈雑言の言い合いになるかも」「もう話し合える状況にはない」
と防衛省幹部の言として報道されているが、そこに陥ると事の本質に
肉薄されたくない韓国の術中にはまってしまう。   知識で頭の凝り固まった専門家の視野狭窄より、素人が
眺めて掴む景色のほうが正しいことがある。と僭越ながら。   

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