Quantcast
Channel: 井沢満ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

ジョンベネちゃん殺人事件

$
0
0

ジョンベネちゃん殺人事件が未解決であることが、
ずっと心の中に澱になってわだかまっていた。

事件の悲惨さと、美少女の不可解な死を巡る状況が
複雑だったこともあるが、もう一つ私の家を
訪れたアメリカの大学教授が事件のあった
コロラド州ボールダーの人だったからだ。

私が当時書いた「同窓会」というドラマについて
アメリカで論文を発表した教授であり、わざわざ
アメリカから拙宅を訪ねて来てくださったので
話題は主に作品のことであったが、私がジョンベネちゃんの
事件について、地元の人なら何か知っているかと
質問したことがある。

このほど容疑者としてその名が浮上していた54歳の男が
友人に殺害を打ち明ける手紙を友人に送っていたとかで、
どうやら犯人であるらしいが、しかし手紙での記述を
鵜呑みには出来ないのだろうし、いまだ真実は
闇の中である。

ジョンベネちゃん事件のその後報道をきっかけに
「同窓会」を書いた当時のことを、思い出している。
毀誉褒貶、世間を騒がせた作品で私自身も
写真誌の取材対象となり、私の写真がでかでかと掲載されていたのを見たと
電話で知らせて来たのは山口達也くんだった。

作品をめぐって、東京大学でセミナーを開いてくださったのが、
当時の上野千鶴子教授であり、その研究室に招いて頂いたり、
その後教授とは何度か書簡のやりとりがあり(流麗な書き文字であった)、
それもいつしか絶えた頃私の思考の変化もあり、教授とは政治的立ち位置が
基本で枝分かれした。政治的思想が異なるからといって、それで私は
お付き合いを止めるタイプの人間ではないが、
上野さんとは単にご縁が淡かっただけである。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

Trending Articles