「韓国に対しては丁寧な無視を」という小野寺五典前国防相の
フレーズの鮮やかさを先稿で紹介したのだが、全文を記しておく。
「韓国に対してはどうしても(間違いを)認めませんから。認めたら韓国の政権自体がたぶん大変なことになるんじゃないかと思いますので。これだけ痛々しい言い訳をしている、ここをいくら泥仕合をやっていても同じことですので、むしろ国際社会に韓国に冷静に抗議をし、あとは韓国がいろんなことを言っても『丁寧な無視』をしながら国際世論の中で『これは勝負あった』ということにすることなんだと思う」
「丁寧な無視」も、穏やかな言葉遣いながら辛辣で秀逸。
そして、韓国の「痛々しい言い訳」も、見事だ。
国際社会に「冷静な抗議」も的確。
平易な言葉で端的に問題点を指摘しつつ人心に訴えかけ、かたわら
それが海外に向けての発信にもなっている。語彙豊富で語感に
優れた人でないとこうは行かない。
すべての議員にこのレベルを求めはしないが、目に余る人達がいる。
岩屋毅現防衛相の言語不自由なさまは、どうだ。
サイバーセキュリティ戦略担当大臣兼務、桜田義孝五輪相の言葉の、
たとたどしさ。
自らパソコンを使わぬことへの言及ではない。当然受けるであろう
質問に対して「言葉という武器で打ち返す」準備もない
姿勢のゆるさを言っている。おのが身一つにセキュリティのバリアを張れぬ
お方がセキュリティ戦略担当とは、何の冗談だ。
安全に関わる領域の大臣になぜ、こんな日本語がろくに
使えぬ人達を、よりによって据えるのか。
政治家の発する言葉は、武器である。
竹光しか持たぬ政治家の要職起用は、国を害する。