自民党の森雅子法務大臣が、アリババグループの創始者であるから日本に100万枚のマスクが寄贈されたことに対して「ありがとうジャック」とツイートしたことに対して情けないと怒り心頭なのは、百田尚樹氏である。
同感である。
そもそもコロナは中国武漢発ではないか。(背後の云々の真偽は知らねども)
これまで日本は中国から、ありもしない「南京大虐殺」とやらを海外にまで広められ、日本を足蹴にして来た国であることを森雅子法務大臣はご存知ないのだろうか。
それに、日本がいかに中国にゆえない莫大なお金を渡して来たのかも。
中国の電子商取引最大手の創始者にとって、10万枚のマスクの寄贈がいかほどのことなのか。日本がゆえなく中国からもぎ取られてきた莫大な金額に比べれば。
むろん、相手の動機がどうであれ、金額がどうであれ、与えられた好意には感謝すべきだろう。一個人として、なら。
だが謝意も一国の法相となれば、そこに否応なく歴史と外交上の思惑と駆け引きが絡む。ジャック・マー氏が自分個人と友人であることをひけらかし浮かれているごとき森法相のツイートは見苦しくもあるし、これだから日本人はちょろい、と相手に思われかねない。韓国も同様の感想であろう。国民から日本国の運営を附託された立場の方の発言とは思えぬ浮薄なさま。
「党主導の外交で、中国、韓国などとテンポ早く、お互いの国の人たちが仲良くしていくためには、 やっぱり人々との交流を、ある程度の量をもって進めることが必要」と述べたのは二階俊博氏である。千人を引き連れての訪韓をする、とも発言したらしい。 中国で発生した新型肺炎の感染拡大に関し、党が中国に支援金を払うと表明したのも二階俊博幹事長である。それに対して中国の要人政治家が「ありがとう俊博」と、うきうきとツイートしたという話は訊かない。昔のことで詳細は記憶に薄れたが、理の通らない莫大な金を中国に渡したこともあったような。中国の緑化を支援する「日中植樹支援事業」に対してであったかもしれない。黄砂に悩まされている日本がなぜ、と当時不審に思ったことを思い出した。筋違いでていのいいODAであろうかと。 それにしても 感染国は他にもあるのに、なぜ中国だけに支援金なのか。次は韓国なのであろうか?
「ヘイトスピーチ法案」も二階氏が推進者のお一人だが、日本人がさんざん受けてきたヘイトスピーチは軽くスルーだった。
コロナという災厄は 自民党に(も)いるある種の議員の性根を浮き彫りにもした。