浅草は木馬館に大衆演劇を観に出かけた話はした。
スーパー兄弟一座の座長さんに、DVDを頂いてまた
見ほうけたりしている。
男たちの着る和服が参考になった。
たとえば、淡い金糸を縫い込んだ厚手で幅広の帯を、持て余し気味だったのだが
舞踊中の帯に、似たのがあって、ああ、こういうふうに締めるのかと
参考になったし・・・・
あと、若者に着物を着て欲しいのだが、基礎は学んで最小限心得て欲しいにせよ、
あまり窮屈にせず、準着物のような感性のデザインがあってもいいであろうと
思った。
むろん、きらびやかな舞台衣装がそのまま使えるということではなく、
帯はサッシュの感じで、横に結んでもいいだろうし、膝下まで来る
長い羽織も場合によってはいいだろうと。
若く、(広い意味で)美しい男なら、少々の華美も逸脱も大丈夫だろう。
例えば、黒の着物に黒の帯、裾模様に大きな牡丹一輪、と傾(かぶ)いて欲しいような。
私は苦手だが、若者に人気のスカルプ(髑髏)を帯に刺繍してもよい。
テンガロンハットをかぶってもよし、片肌脱ぎで襦袢の華やかなの出してもいいし。
・・・・・あくまでも、若い(広い意味で)美しい男限定なので、文句言わないで欲しいのだけど。 笑
私は分相応に小さな冒険、男物にはいちおうタブーの白い長襦袢、
蜻蛉柄のグレーの絽に合わせたくて、強引に蜻蛉が浮き出た白の半襟。
着る一重がグレーとか、だとさして気にならぬだろうし、濃い色目の単衣でも
種類によっては面白いかもしれぬ。
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草履も、鼻緒に蜻蛉のを見つけて手に入れた。
鼻緒に蜻蛉は珍しいのに、ひょいっと出会ったのだ。「念ずれば花開く」。
蜻蛉は前へ前へと直進するので「勝ち虫」とも言うそうな。
武将が好んで意匠に用いたという。
下のは、これも長襦袢である。そのまま着物になりそうな、袷である。
半襟をつけず、襟はこのまま出して使おうと思っている。
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しかし、一度も袖を通さぬうちに袷の季節は過ぎる。
昔とは季節感も違うので、あまり細かくこだわることもないような気がする。
たとえば、冷房がキンキンに効いたホテルの会場に、これも冷房の強い
車で移動、外気には触れず・・・・というごとき外出の時、絽では
震え上がる。女性のように、ショールを羽織れるわけでもないので、
男はせめて合着は許して欲しいと思う時がある。
真冬に、当然袷で出かけ、暖房の暑さに扇子を使いっぱなしのこともある。
7,8月の盛夏に袷はまずいが、色目が季節感を外れてなければ多少の
融通はいいのではないだろうか、と思う。
夏で思い出したが、海島綿(かいとうめん)の長襦袢を今頼んでいる。
sea island cotton=海島綿はカリブ海に面した島々で生産される。
贅沢なんだが、吸湿性に優れ肌触りがいい。家で水洗いが出来る。
「衽のない関東仕立てと衽(おくみ)のある関西仕立てがございますがどちらがお好みでしょうか」
と問われたが、今ひとつ衽自体が、解ってない。私はおそらく関東風でのみ
これまで仕立てて来たのであろうから、まだたぶん経験のない「関西風で」とお願いしておいた。