韓国の人たちが「日本は歴史を直視せよ」と言い放ち、また
「歴史を忘れた国に未来はない」と
日本を批判するたびに、私は言葉を失う。
そのつど、私は一種の混乱状態に陥るのだが、つまり彼らは本当に
そう信じて言っているのか、「戦略」として、嘘を承知で言っているのか、
どうにも解らないのである。
幼児期からの韓国の教育を考えると、おそらく彼らは本気で
そう言っているのであろうと思うのだが。
しかしながら、彼らは歴然と「事実」を目の前に突きつけられても
「都合の悪いことはなかったことにしてしまう」ことが出来る人達なのだ。
韓国が、全羅南道の光州郊外と栄山江など平野地帯にある
丘陵4ヶ所を共同調査した結果、前方後円墳が発見されたのは
1972年のことである。
韓国は色めきたち、新聞はいっせいに「古代朝鮮から日本へ
前方後円墳が渡った証拠発見さる!」という調子で華々しく書き立てたのである。
それまでの前方後円墳は日本独自の墳墓文化として世界に紹介され、
韓国は臍(ほぞ)を噛んでいたのである。
それが韓国で発見されたのだから、彼らは勝利の雄叫びを上げた。
文化の低い日本へ、文化の高い韓国がすべてのことを教えてあげた、
というのが彼らの言い分で、前方後円墳の存在は邪魔だったのに、
それが韓国で発見されたのだ。
「ホラ見ろ、やっぱり優れた俺達が、劣った日本に墳墓文化を伝えたのだ!」
と狂喜乱舞したのもつかの間、しかし発掘された墳墓が
5,6世紀に作られたものだと、
解った瞬間、いっせいに報道が絶えた。
つまり、日本の古墳はその遥か以前、3~5世紀に作られていたからである。
となると、まずい。事実は彼らが望んだのとは逆であり、すなわち倭が
彼らを支配していたということになりかねないのだ。そして、彼らは
口をつぐんで、黙々と古墳を埋めてしまったのである。
「あったことは、なかったことに。なかったことは、あったことにする」
それが韓国人のいう「歴史」なのである。前提として、日本は韓国より格下でなければ
ならないのだ。宗主国であった中国は致し方ないとして、儒教のランキングでは
韓国が兄、日本が弟であるべきで、弟が兄より優れていることは「あってはならない」のだ。
彼らは侍まで韓国起源にする。
侍の前身は韓国の「サウラビ」である、と主張する。そのためには映画の大作まで
作ってのけるのである。
サウラビ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%93_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%93
考証など皆無というより、荒唐無稽、融通無碍。
サウラビの切腹のシーンもあり、侍が韓国起源だと言いたいばかりに、
彼らは切腹も日本が真似したのだと、大真面目に主張するのである。
侍も語源的にサウラビから来ている、と言うのだが言語学的にあり得ないことは
論破されている。しかし彼らは「論」ごときで、へこたれない。
こうであって欲しい、がこうあらねばならないと「昇華」され、
ついには「こうだった」と、彼らの思考の飛躍はシュールでさえある。
韓国が自国でいかに、でっち上げて文化を誇ろうと自由であるが、困るのは
彼らがいちいち、日本を引き合いに出して較べたがることで、負けたとなると
勝つために彼らは捏造する。
彼らの言い分をネットなどで見ていて、やはり私が口から泡を吹きそうに
なるのは「チョッパリ(日本人)は韓国が気になってしょうがない」という
言い分である。逆であろう。自らの状態を相手に押し付けすり替えて
自己を優位に置くのも彼らの常套手段である。
気になるならない以前に、日本は長いこと韓国には無関心であった。
それが「韓流ブーム」とやらで目を向ければ、やたら日本を罵る声が聞こて来るし、
日韓合同主催のワールドカップを見れば、まことに汚いあの手この手。
そしてフィギュア・スケートを見れば、これまた凄まじい韓国のやり口。
相手の罵りの声が大きいので何だろうと、驚いて見始めたのが
韓国人の言う「日本人は韓国が気になって仕方がない」の内容である。
日本にはそもそも、韓国と何かを比べるという発想がない。
気になるから見る、のではなく、うるさいから見るのである。
稲作も韓国が日本に伝えた、というのがいまだに韓国内の定説であるが、
DNA解析から、米作はすでに縄文時代に日本でなされていたことが
解っている。それなのに韓国のジャーナリストいわく(つい最近読んだ記事だが)
「米は韓国が日本に伝えたのに、なぜ韓国ではササニシキやコシヒカリなどの、
美味しい米が出来ないのか」と大真面目に書いているのである。
こいう記事を読むたび、だめだこりゃ、と私は匙を投げる。しかし黙っていては
韓国側の嘘が定着してしまうので、こうして書いている。
面倒である。韓国が優れていることに異論は何もないが、嘘はいけない。