一度行ってみたかった人形町「今半」のランチに行って来ました。
創業百数十年の老舗です。
出産の神社水天宮さんが近くなので
「戌の日」には予約で満杯だそうです。
食事もサービスも申し分のない老舗ぶりだったのですが、
向かい側に座った客のマナーが気になりました。
床の間付きの畳の部屋に椅子テーブル二組ぶんを置いた一部屋。
きれいな若い女性でしたが、テーブルに両肘をついて食べ、足は組んで
ぶらぶらさせています。
最近、日本人の女性にもこの手合は増えているのですが、どうぞ
日本人でありませんように、と聞こえてくる会話にそれとなく
耳を傾けていたら、日本語ではありませんでした。
身なりや、まとった雰囲気からして、アッパークラスのお嬢さんだと
ひと目で解るのですがなにしろお行儀がなっていません。
そのお嬢さんと連れが帰った後に、それとなく仲居さんに
言ったら、「あちらは、マナーも違いますから」と、さすがに
客をかばいます。
聞けば韓国人と中国人が多いのだそうです。
「マナーは大丈夫ですか」と問うたら「うちへ、いらっしゃる方々は
大丈夫です」と、いう返事。
格の高い、価格もそれなりの店に来る人達は、お行儀もいいという
ことなのか、仲居さんがまたかばったのか。
習慣違いとは言っても、両肘をテーブルについたり足を組んでぶらぶらは、
国際スタンダードでマナー違反。
という以前に、日本人の感覚なら食べる時のお作法は、おのずと
心得ているように思います。見た目の美しくないことは本能的に
避けるのではないでしょうか。
それと何より「頂きます」という、食事自体と供してくれる人々、素材を作る人、
運ぶ人たちへの感謝と、謙虚さがあれば自ずと形は整うでしょう。
人形町へ向かう中華料理レストランには、中国人の一団が入っているし、
日本に来て中華かとは思いますが、和食ばかりではきついので
息抜きかもしれません。
いずれにしても、大声、列への割り込み、路上に痰を吐く、テーブルへの肘付き・・・・
などなどが、日本人に伝染しないことを祈ります。
さなきだに、いたるところに目につく韓国語と中国語。モノレールに
乗れば日本語に加えて三ヶ国語のアナウンス。
知らぬうちに「多民族共生」とやらに引っ張って行かれそうな。