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Channel: 井沢満ブログ
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総理の70年談話

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総理の70年談話は、終戦の日の前日に出されるとかで内容に
注目しています。

ただ気がかりが2つ。
終戦の日に天皇陛下が終戦談話を出されるとか、それが確定事項なのかどうか。
内閣では、安倍総理談話と余りに乖離した談話であると、まずいのではないかと
気をもんでいるやにも聞き及んでいます。
天皇陛下は政治外交のからむことに、ご意見を出さぬほうがよいという
意見もあり、政治関与を禁じた現憲法に照らし合わせて、いかがなものかというようなことを指摘する人もいます。

もう一つの気がかりは、総理談話に関して有識者会議の報告書の一部が
テレビで報道されていたのですが、中に「植民地」という言葉と満州事変以降の日本の行動を「侵略」と定義付けていて、後者はともかく私は日韓併合を植民地ということに、非常な疑問を感じています。植民地というのは搾取と非搾取、支配と非支配の構図ですが、日本が持ち出しでやった韓国近代化のあれこれ、インフラの整備、教育の充実、病院建設等々、あれが搾取と支配でしょうか。
少なくとも世界が認識している植民地という概念とは、隔たっているかと思われます。

満州事変も別の解釈があります。両面の見方がある歴史を一方からだけ述べてそれを政府の公式見解とすることに危うさを感じます。村山談話の二の舞いは止めて頂きたいのです。

 「無謀な戦争で多くの被害を与えた」も、いかがなものかと思います。白人による有色人種の奴隷化政策からの開放という側面もあり、それを各国から、感謝され称揚されている側面は述べぬのでしょうか? 

  「日本のおかげでアジアの諸国はすべて独立した」ククリックド・プラモード タイ国元首相はじめ、イギリスからさえ賛辞が送られている戦争でもあります。
    公式に総理が述べられる内容ではない思っていたのですが、閣議決定されるようで、だったら一方的に日本を打ち据えることだけは止めて頂きたいのです。 第二次大戦で散った人たちは無駄に生命を捧げたのだと言わんばかりの結論も、胸が苦しくなります。     「東南アジア諸国には謙虚な態度で接することが重要」とも書かれていますが、十分謙虚ではないですか? なかんずく中国と韓国に対しては腰が引けて、おずおずと接して来ました。  

 「無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」ともあります。
無謀な戦争は事実であろうが、その無謀な戦争に駆り立てられていった当時の環境を記さねばフェアではないでしょう。

  「侵略」の定義に、複数委員から異議もあったとされているのに、なぜ採用するのでしょうね。侵略の国際的定義はいまだ定着していず、日本国だけが戦争をしたわけではありません。

 

更に有識者会議の人々はいったい、何を考えていらっしゃるのかと思うのは、「政府開発援助(ODA)の増額」を書かれていることで、これが必ずしも中国韓国へのODAかどうかわからぬとはいえ、国連やユネスコに発言力がろくにないまま、大金を出さされている現実を思うと、この一箇条を敢えて入れる必要があったのかどうか。

高校の授業に近代史を入れよともしていて、教科書から近代史が欠落しているのは事実ですが、以上の中身ならないほうが、マシです。中韓の教科書のいびつさをには全く触れず、ひたすら反省させ叩くのは日本のみ。ODAも高校の教科書も、安倍総理の「未来志向」の意向を受けてのことだそうで、そのあまりの頓珍漢ぶりに虚脱します。

安倍総理の未来志向とは、敗戦以来の自虐史観にもとずく、誰かさんが唱えている「ひざまずき外交」のお勧めでしょうか。それとは真反対なことではないのでしょうか。

全文を読んでいるわけでもないので、断定は出来かねますが今のところ唯一の取り柄は中国の防衛費の増大を指摘、三木武夫内閣提唱の防衛費を国民総生産(GNP)の1%以内とする考え方に、異を唱えたことです。

植民地化に関しては、朴槿恵大統領の妹さんが、朝鮮の近代化は日本のおかげである、と談話を出したばかりです。そして、あちらの知識階級の人々は、概ね清の属国でい続けたことより、またソ連に飲み込まれて国がなくなるより、日本に併合してもらってよかった、という意見です。ただ口に出来ない状況です。
姉妹の父、朴正煕元大統領は日本との経緯を当事者として知悉しており、その傍らにいた姉妹が、韓国近代化の礎を築いて上げたのが日本であることを、知らぬはずもないのです。

安倍総理の広島での会見によると、「70年談話は歴代内閣の立場を引き継ぐことが前提」であり、「先の大戦への反省」だそうなので幾らかは、村山談話の上書きを期待していた身には、残念なことであり、もしそれだけの内容なら、村山談話の確認にしか過ぎず、ならば出されないほうがよろしいでしょう。

あるいは報道された以外の思わぬ奇策があるのかどうか。期待薄ではありますが。野田元総理が面白いことを言っていました。

どうせ、中韓の批判の対象となる談話をわざわざ、出すことはない、という意見です。

民主党の中では一人だけ、肌合いの違う人で評価はいろいろでしょうが、自民党の売国的な議員よりは、よっぽどマシ、という意見に私もつい頷いてしまうところのある人ではあります。自民党のあの人とトレードしてくれないかな、とこれは冗談ですが。

しかし、また談話に戻りますが、仮に日韓併合を植民地化だとするとして(私にはどうしても、そう思えないのですが)、世界に植民地化したことを反省したり、謝罪したり、補償したりした国がありましたっけ?

有識者会議のメンバーはどういう基準で選んでいるのか知りませんが、もし私が選ばれていたら(あり得ませんが)、会議を開くたび、けんかしていたかもしれません。


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