先の大戦の全てを肯定するわけには行きませんが、しかしながら
全てを否定するのも、アンフェアでしょう。
安倍総理の70年談話のために集められた「有識者」がいかなる基準で集められたのか、理解に苦しみます。その報告書によれば、
「日本は、満州事変以後、大陸への『侵略』を拡大し、戦争違法化から逸脱して、無謀な戦争でアジア諸国に多くの被害を与えた」
とありますが、余りにも一方的です。あの戦争が「侵略」一辺倒だったでしょうか? 追い込まれやむにやまれず立ち上がった側面がありはしませんか?
有識者会議の人たちは、最高司令官であったマッカーサが米国議会上院で証言した言葉を知らないのでしょうか。1951年5月のことです。
Tgeir purpse,theredore,in going to war was largely dictated by security.
「日本が戦争を始めた主目的は、安全保障上の必要に迫られてのことであった」
東京裁判の、戦犯認定すら覆す言葉なのに、日本ではというより日本の教育界、そして政界では取り上げられることのない言葉です。
韓国が侵略戦争呼ばわりするのも、整合性のない話なのであって当時彼らは大日本帝国臣民として、共に戦争をしていたのですから。
無理やり日本人にさせられたのかといえば、全くそんなことはないので、望まれての合邦であり、国際法上何の遺漏もありません。少数の抵抗主義者はいました。しかしそれをもって、併合が無理やりなされたというほどの人数ではありません。韓国から、併合を望む電報も数種類資料として残っています。
望まれ、国際法上正規の手続きを経ての併合がなぜ、こうもいつまでも怨嗟の対象とされるのでしょうか。韓国では史実を教えていない、逆のことが教えこまれているのが原因でしょうか。
しかも、日本が持ち出しての援助が併合の中身です。知っている人は知悉していますが、韓国のあれこれのレベルが一気に引き上げられ、韓国が近代国家へ生まれ変わったのは事実です。持ち出しての援助をやった植民地が、人類の歴史上にあったでしょうか。
自衛の戦争であった側面がある。日韓併合は合法であり、搾取非搾取の構図はなかったので、植民地の定義には当てはまらない。高宗皇帝も望んでの併合であった。たったこれだけの、簡単なことを日本は言いません。
朴槿恵大統領の妹さんである朴槿令(パク・クンリョン)氏が、日韓問題に対して極めて率直に述べました。大統領の妹である韓国人と、最高司令官であったアメリカ人が言えることを、なぜ日本が言えないのでしょうね。
我田引水に私が、日韓併合の正当性を述べているわけではなく、イギリスの学者らも「自分で生きていけない国について周辺の国が国際的秩序の観点からその国を取り込むということは当時よくあったことで、日韓併合条約は国際法上は不法なものでは なかった」としています。
日付が2001.11.27と古いのですが、産経新聞が日韓併合条約について論じ合う国際学術会議について、報じています。
以下。
英の学者ら「日韓併合不法論」支持せず 韓国主張崩れる
【ソウル26日=黒田勝弘】
日韓の歴史認識問題で大きな争点になっている
日韓併合条約 (一九一〇年)について合法だったか不法だったかの問題をめぐり、このほど米ハーバード大で開かれた国際学術会議で第三者の英国の学者などから合法論が強く出され、国際舞台で不法論を確定させようとした韓国側のもくろみは失敗に終わったという。
会議参加者によると、合法論は国際法専門のJ・クロフォード英ケンブリッジ大教授らから出され「自分で生きていけない国について周辺の国が国際的秩序の観点からその国を取り込むということは当時よくあったことで、日韓併合条約は国際法上は不法なものでは なかった」と述べた。
また韓国側が不法論の根拠の一つにしている強制性の問題についても
「強制されたか ら不法という議論は第一次世界大戦(一九一四-一八年)以降のもので当時としては問題 になるものではない」と主張した。
ーーーここまで抜粋ーーー
この学術会議は米ハーバード大アジア・センター主催で、韓国政府傘下の国際交流財団が財政的に支援し、韓国の学者の主導で準備されたものですから、韓国側にしてみれば、藪をつついて蛇を出した格好で終わったのでした。
しかし、慰安婦問題もそうなのですが、いかに客観的に韓国側の言い分に分がないことが証明されても、韓国は言い立てるのをやめません。
竹島の領有権は日本にあること、自明の理ですがそれがここまで膠着しているのも、彼らの特殊メンタリティにあります。ハーグの国際裁判所に持ち込めば簡単なのに、彼らはそうしません。彼らの理屈はこうです。
「韓国のものと決まっていることをなぜ、裁判に持ち込まねばならないのだ」
屁理屈です。
もっとレベルが下がると「日本はどうせ、金で勝訴を勝ち取る」。韓国では裁判すらお金で動くのか、と言い返したくなりますね。
ハーグでは、両国の合意がないと裁判にはなりません。拒否し続けているのは韓国です。それ以前に、日本はいかなる判決が出ようとも、国際司法裁判所での判決結果を受け入れるという、事前の承諾宣言をしているが、韓国はしていないそうです。韓国のメンタリティを端的に表している事実かもしれません。
こうあって欲しい ⇒ きっとそうだ ⇒ 絶対そうだ、ウリが正しく相手はいつも間違っている。
そして、その証明、証拠としてマネキンによる展示(日帝による韓国人拷問。資料がまったくないので、マネキンで再現。悲鳴の音声付き)やら、アニメ(少女の性奴隷虐待)が作られます。
日韓併合については、近い将来抗日戦士の映画がハリウッド資本で作られるようです。韓国映画にハリウッドが資本を出し、しかも素材は国際的にはさして知られてもいない日韓併合における抗日戦士の話? 奇妙な気がしますが、とにかくそれは作られるようです。ハリウッドも時々、思い出したように反日映画を作ります。
そして、悪しく寛容な日本人はハリウッド映画をボイコットしません、どんな史実に反する反日映画を作られても。アンジェリナ・ジョリが日本兵の人肉喰らいの映画を作っていても、彼女主演の「マレフィセント」に無邪気に親子連れが押しかけるのを見て以来、私は脱力、呆れ果てています。
ハリウッドにとっては、大きな市場である日本がノーを出せば、相当改善されるのに、日本人はしません。無関心です。受ける侮辱に対して鈍感な体質になってしまったようです。
韓国の人々が針小棒大に盛大に騒ぐ一方、日本人は棒で殴られても気が付かきません。
総理の70年談話は、村山・河野談話と引き継ぐそうで、それなら出す意味もないように思います。何をどう工夫しておっしゃろうとも、中国と韓国からはクレームの対象となるのですから。
侵略という文言を入れ、お詫びを明確にというのが公明党の注文だそうですが、もしそうなら、余計ことあらためて出す必要もないでしょう。毎度毎度、あたかも検閲でも受けるように、談話を出しては厳しく裁かれる構図も、もうやめてはどうでしょうか。
天皇陛下が終戦記念日に談話を出されるかもしれないとのことで、その談話が安倍総理談話をひっくり返すような内容ではないかと、一部で懸念されていますが、今の流れならそれはないでしょう。安倍談話が従来の踏襲なら、ですが。陛下の憲法や戦争への立ち位置はこれまでのご発言から承っているし、むしろ安倍談話を更に一歩進めた形にるのではないでしょうか。もし、語られるなら。私はこれもまた、畏れながら一民としては、下世話の政治外交問題からは超然と無言で通して頂きたいと願うものです。
総理談話は、反省を入れつつも工夫を凝らして素晴らしい文言の名人芸である・・・・というごときことを、一抹期待もしないではないのですが、基礎で村山・河野談話を受け継ぐなら、期待薄かもしれません。
しかし、村山・河野談話はかくも永遠に不動の必要があるのでしょうか。