この間、Y.&・・・・で見かけた白い帯を求めに、出かけました。
いつものように、「あさ野」さんでお昼を摂るコースで
考えていたのですが、あさ野さんがお休み。そういう時は
天ぷらの「みやび」さんなんですが、ここが改装中。
というわけで、店構えがいい感じに古めかしく気になっていた
店に入り、ビーフカレーを食べました。家庭料理風のカレーで
そのままスープで飲めそうな。カレー専門店にはない、柔らかないい味でした。
かつて鈴木清順監督に、坂や階段の急勾配は映像にするとフラットに
なってしまう・・・と教わったことがあるのですがそのとおりで、
神田明神に至る男坂の急峻ぶりも、画像で見るとなだらかです。
上がり切ると、息が少々乱れるぐらい急勾配の階段なのですが。
女坂のほうは、短くゆるい坂道で、行きつけの食べ物屋は
男坂のほう、馴染みの着物の店Y.&・・・・は女坂のほうにあります。
男物で白帯は珍しい。麻です。「からむし」という種類。イラクサ科の多年草で、 『魏志倭人伝』に苧麻(ちょま)の名で記されているそうです。
大戦以降、急速に姿を消したそうでさていつまで細々とながら命脈を保っていられますか・・・・。ひょっとしてGHQによる大麻追放と関係があるのかも
しれません。大麻と言っても、吸引して飛ぶあの大麻のことではありません。
古来より日本は神事を含め麻とは密着して生きて来ました。
その復権も望まれます。GHQがなにゆえ日本と麻との関係を
断ち切ったか、後いずれかの日の記述に譲ります。
帰り道は、来た道とは別の道を辿って湯島聖堂に立ち寄り、日頃息苦しいほどに飢えている緑の精気を浴びてきました。耳もふだん小鳥の声を聴きたくてたまらないのですが、それも満足しました。
さて、話題のトランプ氏ですが・・・・
テレビを見ていたら、トランプとヒラリーどちらを歓迎するかと
やっていて、司会者ゲスト全員がヒラリーのほうを上げていましたが、
私ならトランプに入れます。
この間の都知事選を思い出したくらい、誰も積極的に
推したくはない息苦しい選択ですが
“安定反日”のヒラリー氏より、日本に問題意識を突きつけてくる
トランプ氏のほうを、私はまだしも選びます。
無知から来るのか選挙戦略としての煽りなのか、トランプ氏の言う
日米関係はめちゃめちゃですが、そんな現実無視の支離滅裂が
いざ大統領になったら通るわけもなく、否応なしに彼は現実を突き付けられ
自動的に意見修正を余儀なくされるのだから、私は彼の「暴言」はさして気にしていません。
石破茂氏も、誰もが言う定番の反論ではなく、もっと大人の切り返しをなさると政治家としての存在に華も沿い、発言に膨らみも沿うのに、至極生真面目。失礼ですが多くの日本の政治家と同じく「お下手」。
こういう時、私はいつもお節介にセリフを書いてあげたくなるのですが。
橋下徹氏の言葉を引くからといって、支持者だと取られても困るのですが
時々その言葉には賛同したくなることがあります。
トランプ氏に対しても全く橋下氏と意見を私は同じくします。
つまり、トランプ氏が大統領になれば、日本は否応なく憲法改正、
自衛隊の国軍化、核の保有について考えねばならなくなり、
その契機としてトランプ氏の登場を捉えようという趣旨発言でしたが、
正確な言い回しは覚えてないので、文責は井沢にあります。
オバマ大統領が広島を訪れることになり、アメリカ側は謝罪の
ためではないと牽制していますが、実質的謝罪表明でしょう、
今後の日本重用にならざるを得ない、世界情勢日米関係を見据えての、
アメリカにしては珍しい「言わず語らず」の外交。
唯一の被爆国として核廃絶を訴えるというのは、一見正論ではあるのですが、
そして耳触りはいいのですが、何度も申し上げているように世界は
善意では出来上がってはいません。その逆です。
唯一の被爆国として痛みを知悉しているからこそ、核を保有して
今度こそは身を守ろうという選択肢だってあるわけです。
余りにも当然のように、被爆国だから核は持たないという論理未満の論理が
まかり通っているので、敢えて述べるのですが。
むろん、殺すぐらいなら殺されたほうがいい、という選択肢は
あります。しかし、それを赤ん坊や判断力のない子供に押し付けられるか
というと、大人のエゴでしかありません。
まず、身を守るべきは護り、国護るべきは護れ、ということです。
そのためにどうしたらいいのか、が先に来るべきで
戦争はしません、核持ちません、と宣言し平和を叫び祈ったところで、
そんなもの、何の力も持ちません。
侵略されれば終わり。そして、殺すにしても彼らは決して楽に
殺してはくれません。それは腹に据えて考え発言しましょう。