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独り歩きする「生前退位」について

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「生前退位」については、8日午後3時に出されるという
天皇陛下の「お気持ち」を伺う前に軽々にものを
言ってはならぬ・・・・と控えていたのですが・・・・

どうにも腑に落ちないことが国民の間に一つあるようなので、
事前ですが記しておきます。案外、宮中の制度上のことを
ご存じではない人たちも多いようなので。

「生前退位」という言葉を伺った瞬間、
「なぜ摂政を置かず、いきなりご退位を
口になさるのだろう」ということが脳裏をよぎった
人達がいるようです。比較的宮中の制度を
心得ている層でしょう。

今現在、天皇陛下はご高齢でお疲れなので「退位賛成」とする人が
90%近くいるようなのですが、その彼らが摂政という制度を
心得ていれば、アンケートの回答結果も俄然変わるのではないか、
という意見があります。

退位をなさらなくても、実質的リタイアはお出来になるのだから、
国民に摂政という情報を与えず問いかけるのは作為があると、指摘する
人がいるわけです。

摂政という制度についてはWikiの説明が要領よく
まとめられているので、引きます。

*摂政(せっしょう、英:Regent)とは、君主制を採る国家において、君主が幼少、女性、病弱、不在などの理由でその任務(政務や儀式)を行うことができない時、君主に代わってそれを行う(政を摂る)こと、またはその役職のことである。多くの場合、君主の後継者(皇太子など)、兄弟、母親、あるいは母方の祖父や叔父などの外戚が就任する。

要するに退位などなさらなくても、摂政を置かれれば天皇陛下は平成の
御代が続く限り、天皇陛下であらせられるわけです。
退位に関しては、法律の変更など煩雑なことがつきまといますが、
摂政については皇室典範ですでに、定められているので
スムーズにことが運びます。

それなのに年号やお住まいまで変わるかもしれない、煩雑なことを
なぜ政府や国民に求められるのかに関しては、この間元宮内庁の
方の分析を引用しました。要するに、摂政を立てると順番からいえば
当然、皇太子殿下であらせられるのですが、皇太子妃共々その
不適応性が顕になり、秋篠宮殿下を皇位継承者に
という声が国民から起こり、それを避けるためではないか、と。
(私が言っているのではないので、念のため)
今現実に、公務の多くを引き受けられているのは東宮ではなく
秋篠宮殿下であるという現実も踏まえてのことでしょうか。

皇太子殿下・妃殿下の、不適合性を押してまで即位させたい
お方とはどなたなのか、と推測する人たちもいます。

肝心な天皇陛下のお言葉もうかがわぬうちに、こうして推測混じりの
国民の危惧を記しているのは、そもそもNHK一記者によるリークと、
それに疑いもなく連なった民放各社の不自然さがあるからですが、
今現在も、もはや半ば決まったことのような口調で報じられていることに
首をかしげている人がいるからです。

一職員でしかないNHK記者がなぜ、こうも確信に満ちて
リークするのか。誤報なら国家的一大事で、馘首だけでは
済まないのに・・・・むしろリークさせたお方がいらっしゃるのではないか、と
考える向きもあります。

報じられていることが事実なら、ということが前提ですが
「お気持ち」というのは、象徴天皇としてのお務めについてということ
らしいのですが、端的に言ってしまえば定まったお務めはありません。
ないというのは言いすぎですが、お身体にご負担がかかるようであれば、
お休み遊ばして何もなさらなくてもよいお立場です。それが
象徴であるということです。

まず「務め」という言葉の中身を測りかねている人もいて、もし
被災地ご訪問などを含めていわゆるご公務のことなら、
これがお出来にならないからという理由での退位なら
必要はないという意見。

民間と異なり、天皇というのは役職ではなくご存在そのものが
天皇陛下なので、終生そうであり続けます。
「お務め」を最小限に約(つづ)めるなら、祭祀(これが最大)と
国事行為であるわけで、極論すれば神道の祭祀王としての
お務めあらば、他はなさらなくてもよろしいレベルのことです。

その最小限の祭祀、国事行為すら代行を立てれば、しのげます。
それなのになぜ? と首をかしげる国民がいるようです。

生前退位があたかも既定の如きニュアンスで伝えられていることへの
疑念に加え、摂政という方法があることに全く触れない不自然。
生前退位のリークとほぼ同時に、皇太子殿下と妃殿下、それに内親王の
それまで非活発だった公務が、唐突に活発化していることへの
いぶかしさを口にする人もいるようです。

あと、自民党の党是(要するにその目的のために党が結成された)が
憲法改正で、選挙の直後にその可能性が浮上して来た矢先の
生前退位説なので、敢えてそこにぶつけたのではないか、
要するに生前退位に向けた法整備に取り掛かると、憲法改正が
後回しになるわけです。
この疑念がなぜ人々の間にあるかといえば、天皇陛下(皇后陛下も)
いわゆる憲法改正に反対とは明快にはおっしゃってはいないものの、
平和憲法護持という形で折々に訴えておられ、実はこの事自体が
天皇の政治関与を禁じている現行憲法に触れるので、矛盾であると
説く人もいます。このたびの「お気持ちの表明」それ自体が
憲法違反ではないかとする考えかたもあるようです。
そのために、「生前退位」というお言葉は使われないようですが、
使わなくとも言外にそれを述べられるのは掟に逆らうのでは、
とシビアに受け取っている人たちもいます。

週刊誌その他の報道と、拝見している過程で
両陛下はどうやら、自衛隊と国旗国歌がお嫌いで、それゆえに
アンチ安倍政権ではないかと、うがった見方もあります。

宮内庁は生前退位については預かり知らぬと言いはり、その実
天皇陛下のお言葉発表の準備をしている矛盾をつく人もいます。
記者立会い、あるいはナマという発表方法を避け、録画による
談話発表がもっとも公平である、という宮内庁側の説明に
首をかしげている人もいます。編集可能な録画がなぜ、
最もふさわしいのか、と。

お言葉の後に、安倍政権が政府としての見解を表明することに
なっていますが、他ならぬ天皇陛下のご意向なので、それなりに
対処せざるを得ないのではないか、と懸念を漏らす人たちもいます。
となれば、皇室自体が根こそぎ悪しき方向に変化するのではないかと
不安を口にする人もいます。今上陛下がご存命のまま、皇太子殿下が
天皇陛下におなりあそばすと、皇太子の座が空白になりそこにもし
愛子さまを置かれるような動きが出て来ると、女帝擁立へと
世論が導かれていきかねず、皇室2600年の男子による
万世一系が壊され、皇室の権威失墜となるのではないかと、強い
警戒感を表明している人もいます。

さて、正確に述べられたかどうか、皆さんはどのようにお考えか、思考の「よすが」として、極力主観は廃し事実ないしは事実に比較的近いと思われることを淡々と並べてみました。

 


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