「わが家」で、向井理くんの妹役、ほの香を演ってもらった
村川絵梨ちゃん主演の映画「花芯」の公開初日に
見に行こうと、それは最初から思ってたのですが
念のため予約しといたほうがいいかな、と
ネットを何気なく見たら、なんと空いていたのが1席のみ。
人と一緒に行く予定であったのですが、急いで一人分
確保して滑り込みセーフ。
その上映時間を外せば、まだ空席はあったのですが
舞台挨拶があるというので、これは行かねばなるまいと。
映画館に着いたらいきなり、絵梨ちゃんの上半身ヌードポスターで
横目で見ないふりして中へと。仲良しさんなので、
どこかに「身内意識」があって、照れくさいのです。
色気ない子なのに、「花芯」やれるかなー、と実は思っていたのですが、
画面ではずいぶん大人っぽく、亭主以外の男と官能に溺れていく
女を演じていて、乳房の曲線が美しいこと。ご本人は濡れ場も「殺陣(たて)」と表現して、笑ったのですが。胸が貧弱だったら「なんだよ~、胸に干しぶどうつけて」と言ってあげようと思ってたのですが、いえいえ、なかなか。
カメラと人の目にさらされての
情交は、むろん浸るわけにも行かないので、
常にどう見えているか意識しながら、あえぐという・・・・・
しかも、時間をかけて開花していく変化を、撮影現場では一緒に
まとめて撮ってしまうのだから、女優さんも本気で雰囲気に浸っていたら
仕事になりません。
「殺陣」とは言い得て妙な。
「愛がなくても、感じるのよ」とか「女にも性欲があるの」とか
きわどいせりふも、さらっと上手にやってました。
「花芯」というのは中国語で子宮の意味だそうで、原作が
瀬戸内寂聴さんです。省略の大胆な脚本も、それから
演出もよかったと思います。
絵梨ちゃんが溺れていく男は、安藤政信くんが演ってます。
安藤くんは、超新人の頃私が書いていた連ドラに喫茶店の
ボーイで出ていた「子」です。
セリフもなく、ただ喫茶店のシーンに出ていただけですが、
面白いもので、彼が出ると目がそこへ惹きつけられるのです。
で、彼のために台詞を書くようになり、どんどん増やしていったら
「こんな無名の新人に、セリフをあんまり書かないでください」と
製作サイドに言われ、普段ならいうことを聞くような私では
なかったのですが、その時はくたびれていて、せりふは
削ったのですが、ドラマの直後にたけしさんの映画に出演して
ブレイク。
内心、ざまーみろと私は思った・・・・のではなく、口にした
記憶があります、スタッフの前で。
悪いけど私は新人を見抜く目は、外したことがないんだよ、
ばーか、と。
スタッフが推していても、私が「うーん?」と乗り気でない子で、
売れたのもいません。
村川絵梨ちゃんは日本酒のソムリエの資格持ちなので
利き酒の会をやろうと言ってるのですが、映画のプロモーションに添えて
写真集を出して、それ絡みのイベントが目白押しだとかで、
日延べになりそうです。今月中にはやれるかなーと
期待してるのですが。一緒にいて全く疲れず、心楽しくなる
人なので、早く会いたいなーと思っています。
彼女の気風のいい芝居が好きなんですが、ふだんも気性さっぱりの
のんべさんで、楽しいのです。
舞台挨拶では、客席通路を去り際に絵梨ちゃんと、アイコンタクトを取れたので
私が行ったことを知ってもらえてよかったです。
最後まで残っていた1席が、ちょうど視線が合う席だったのです。
これもご縁でしょう。