友人とお茶を共にしていたら「夏休みって、憂鬱なのよねぇ」
と吐息を漏らします。
「なんで? あちこち混雑してるから?」
「じゃないのよ、課題図書」
「え?」
教科書問題に取り組んでいる友人は、課題図書にも毎年
注目してるのだそうです。
「宿題として読むべき本のリストが毎年発表されるのだけど、
いかがなものかと思われる本も、毎年一冊はまぎれこんでるのよ」
「聞いたことはあるけど・・・・いつの年だったか、中国の少女と日本の少女との間の、中国のおまんじゅうを巡る友情物語なんだけど、結局その背景に中国を侵略した日本帝国がどうとかって、あるんだ・・・・と誰かが言ってたなあ」
そう言った私に彼女は、
「今年はもっと、極めつけがリストに入ってる」
とある書物の名を上げたのですが、こちらの思い込みで営業妨害する
意図は皆無なので、触れません。しかし、中国人を日本が強制連行して
炭鉱で働かせた話だそうで、中学生にはいかがかと思われます。
その話が事実かどうか、私には解らないのですが仮に事実として
中学生には早すぎませんか? というのは、あの戦争に対しては
諸説あって、例えば南京大虐殺だの強制連行だの、慰安婦だの
事実の数倍数十倍にも、過大に伝えられていることがあるわけで、
それら反日で捏造された部分には触れず、ただ単純に「日本はかつて
中国に悪いことをした」とまだ12歳、13歳に教えこむのはいかがなものかと
思うのです。
事実を教えるなというのではありません。教えるなら双方の見方を、と
いうことです。
折しも中国船が大挙して日本の領海に押しかけているときに、
「日本が一方的にかって悪かった」と脳裏に刻まれた子は
「やられても仕方がない」と、無気力で投げやりな大人になりませんか?
中国でいかに日本の軍人が、彼の地の人に好かれ尊敬されていたか、
子供が日本の兵隊さんに可愛がられなついていたか、善行を施したかという逸話だって一方にあるのです。写真も動画も残っています。
課題図書も1600円とかそういう価格だそうで、全国一斉に
中学生が購入するということを考えれば、利権が絡む可能性は
ないでしょうか。利権はともかく政治思想の一方的刷り込みを
怖れます。
どのくらい前からやられているのか、現在50歳ぐらいの人に聞いてみても、
自分らの時代にもあった、という答えでした。
余りにも日本を貶める本を選んだ子の感想文は、必然的に
反省文にならざるを得ないのではないでしょうか。
中学生という年齢には、フェアではない気がするのですが、
いかがでしょうか。