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解らない「摂政否定」のロジック

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おそらく前後の状況を考えるに、天皇陛下がご学友を通じて
NHKにおけるお気持ち表明では言い兼ねることを、事前に述べられたのでは
ないか、政府側の反応有識者会議の動向を予測されて・・・と、思われるのですが・・・・

電話内容明かした学友「陛下が気の毒という義憤から」 2016年12月02日17:07

要するに、摂政制度を採用すると天皇派対皇太子派と、対立が生じるのでよろしくない、ということなのでしょうが・・・・・

まず、天皇と摂政たる皇太子がそういつまでも、併存することはないという事実。
(申し上げられるにはばかられますが、天皇陛下がご高齢でいらっしゃるので、そういつまでも対立構造が続かない、という意味です)

それに、どうも解せないのが「対立」の中身で、具体的に何でしょうか。
実務がお出来にならなくなった天皇陛下側と、次代を担う皇太子殿下側という
対立軸であるなら、どのみち皇太子側に力関係の重しは移動してくるのが
自然の成り行きだと思われます。

もっと、理解が届かぬのは天皇陛下と摂政という存在を、対立軸で捉えるなら、
上皇(太上皇)と天皇、皇太后と皇后という、お互い力関係が拮抗する立場でのほうが、摩擦は生ずるのではないですか?
鳥羽上皇と崇徳天皇の対立を、ここで持ち出すのは違うかもしれませんが、しかしお互い身分に格差があり過ぎれば、なかった対立でしょう。

また「特措法」では不服で、永代にわたり安定した法として設置せよと仰せですが、これも解らぬことの1つです。
今後続く天皇のどなたもが、今上陛下と同じお考えとは限りません。
ならば、その時々の特措法でよろしいのではないでしょうか。
不肖わたくし個人は特措法にも反対でございますが。
と言うのは、天皇陛下というのはご存在のことであり、職域ではないので引退はあり得ないでしょう。

過去の例を上げての反論は容易に予期できますが、しかし譲位が行われていたのは、武家社会と皇室とが常に拮抗していた時代のことであり、現在のごとく天皇が公共の電波を私用なさり、そのことにより世論を喚起させ、それを受けた政府がとりあえず憲法違反に抵触することには気づかないふりで、多事多難な政局を脇目に見つつ、また安倍政権悲願でもあれば、自民党の党是である憲法改正に集中もならず、あたふたと対応に追われるなど、今や揺るぎない安定した地位をお持ちなのだから、譲位の必然性はないのに、なぜ
摂政を拒否、あくまでも退位にこだわられるのでしょう。

また特措法と言うのは前例となるので、次代、次々代の天皇が生前退位を仮に主張なされば、比較的容易に通るのではないでしょうか。
その時また特措法を置くだけのことでしょう。

以上、批判申し上げたわけではなく、素朴な疑問として綴らせて頂きました。

それと、どうにも解らないのが譲位論と、女性/女系天皇擁立論があたかも、
ワンセットで、いつの間にか当たり前のように提示されていることです。
本来、全く別のことです。
誰の目から拝見しても、痛ましいご様子になられている愛子さまの
お姿から、皇太子殿下の後の天皇は愛子さまであるべきである、という
論は、さすがにトーンダウンしていますが。
しかし、なぜ「生前退位」とくっつけて、女性天皇論が澎湃と起こったのか、
そこに仕組まれた要素がないか、冷静に検証すべきでしょう。

万世一系がなぜ必要なのか、あちこちでさんざん説明されているので、
割愛します。女系天皇(女性天皇ではない)が確立されたとたん、
神武天皇の存在否定となり、それは皇祖神天照大御神の否定にも連なりかねず、となれば、神話をベースに神道の祭祀で成り立っている皇室の
存在基盤が壊れてしまいます。

極端な例を挙げるなら、天皇は選挙制でもよくなってしまいます。
男子のDNAだけで繋ぐという「神業」がなくなれば、並み一般の家系図に堕してしまいます。

天照大神が女性であることを上げ、女性天皇容認に理由とする人たちが
いますが、神という形而上の存在を、肉体という現身(うつしみ)を備えた
お方と一緒の地平には置けません。

太陽に性別はないように、神には「女性性」や「男性性」はあり、その
要素がいずれかに傾いている事はありますが、本来肉体的意味での性別はないとわたくしは、個人的に捉えています。

高次元にいらっしゃる繊細で美しい「波動」のような存在であらせられ、
人が肉体として視覚化したら、ああいう佇まいのお姿として
捉えられる・・・・・・という解釈です。

それはわたくしが以前視覚化したことのある天使についても、同様の
考えを抱いています。

狩野芳崖描く悲母観音像が乳房と髭を二つながら持っていることが、
形而上の存在としては無性であることの、象徴であるようにわたくしは
解釈していますが、勉強不足でこれ以上の言葉を持ちません。

現実問題、女性が天皇にふさわしからぬのは、生理、妊娠、出産と
あるので、祭祀の安定性が保てぬからです。

またフェミニズム的見地からは噴飯ものでしょうが、古来神事において
女性は不浄とされ、大相撲の土俵(要するに結界)内にも立ち入れません。
皇室に現代の観念である、男女同権を持ち込むと崩壊する伝統が
あります。元GHQのメンバーであったゴードン女史に
傾倒されている皇后ご自身が、男女同権論者だとお見受けします。

国連の女子差別撤廃委員会が、皇室の皇位継承に口出しして
来ていますが、余りにも皇室の伝統と意義について無知です。
皇后陛下とお親しい、ヒラリー女史が大統領になっていたら、国連と
手を組んで、皇室の男子に限る継承権に口を挟んでくるところで、
危機一髪でした。

過去に「つなぎ」、臨時措置としての女性天皇がいらしたことは、ありますが
女系天皇ではありませんでした。

分かりやすく言えば、愛子天皇擁立まではいいとします。(実際には皇位継承権2位の秋篠宮殿下と3位の悠仁親王殿下をないがしろに、皇室典範を無視することなので、論外ですが)、愛子天皇が夫を迎え、その子が次の天皇として立った時、その時点から女系となって、DNAの奇跡は崩壊してしまいます。

わたくしは、論拠もないと言われればその通りなのですが、日本の神々の采配をどこかで信じているので、巷間心配されるような皇嗣の不在に不安を持ってはいません。

悠仁親王殿下のお誕生こそが、神々の意志であろうと思っています。
皇位継承権第4位、5位の男子を悠仁さまがなされるであろうと。

今は不遜な言い方ながら大きな、洗い出し・・・・皇室もまた戦後レジウムの
呪縛から脱しようと、自らが身悶えしているような気がしています。

皇室が正常な姿を取り戻した時、日本という国もまたようようGHQの
支配下から脱するのではないかと、これは希望絡みです。
これまた何の論拠もございません。

日本はいまだ、アメリカの占領が終わってはいません。

これから・・・・・・です。やっと。そこへ向けて。

 

誤変換及び、文章の瑕疵は後ほど推敲します。

 

 


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