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Channel: 井沢満ブログ
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小池塾の不透明

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私は小池塾の講義には入塾式に一回出たきりで余りの事務方の仕切りの杜撰、講演レベルの低さに呆れ果て、その後いっさい関わりを持ってはいない。

ありようは、小池百合子のファンクラブであり友の会であり、ファンクラブや友の会にしてはかなり高い会費を収める形。

知り合いに複数、塾生がいるのでその後情報は耳に入る。

このたび、都議選に立てる候補者選抜の筆記試験が行われたようで、
それもまあ、当初から解っていた事ではあるが、かなり露骨な
出来レースの要素、濃厚。

1600もの論文とマークシートの採点を、わずか10日間で誰がやるのだ。
事務方然としてそれを売りにテレビに出ていた音喜多さんも(形ばかりとはいえ)、他の都議の人たちも受験したようだし。
採点する者の、立場も姓名も記載無し。大学受験に試験者の記載無しと
反論されそうだが、大学と塾は性質が違うし、大学は出題者の氏名は公表されている。

予想通り、女芸人も受験者の中にいるし。そして「勉強できるから」と
立候補が目的ではないという口ぶりだが、それは主催者に
対してルール違反ではないのだろうか。あるいは、この人を
自民党における元スピード氏の如き、軽い立て方をするのだろうか。
しかし軽薄候補でも投票する民度の都民がいるのは、都知事選でも参院選でも立証済みだから、勝つためには、議員のレベル問わず、もとい幾らかの知名度さえあればよい、
という考え方をありはするのだろう。

仄聞した情報が間違っていなければ、だが・・・・・受験費3万円で受験者1600名なら、4億8千万で新党が立ち上げられる金額。(確か5億が相場)
凄いなあ、とその計算の確かさしたたかさに、思わず笑う。

その上にまた試験通過者に対しての課金。当初の入塾費のプールもある。
それは、よい。政治には残念ながら、現況とにかく、お金がかかる。

ただ受験する人たちの中には、都議会議員の給料を貰えれば少ない投資と
割り切っている人もいるのかもしれない。そういう人にとっては、
ファンクラブの会費ではなく、安い「投資」なのだろう。

議員報酬 月額 102万2円  ボーナス250万円

加えて議会に出るたび1万円だったか? 「費用弁償」とやら、交通費らしいが徒歩議員にも一律1万円が出る。

掛かりも多いらしいが、それでも並みのサラリーマンよりは豊かであろう。

ちなみに、私は小池さんの都知事報酬半額を、無欲のためと素直には
受け取っていない。むしろ計算高さの裏返しではなかろうか、と。
舛添後遺症の中、戦うための戦略であり、俯瞰で見れば半額でも元は取れ、その後大きく得る益のほうを選ばれたと思っている。
それを貶めるつもりはさらさらなく、場合によっては計算高さも政治家の資質。
だが都知事として良い仕事をなさるなら、本来の金額でよろしいし、
旅行にはファースト・クラスを使って頂きたい。二期目があるのなら、ぜひ。

塾に関しては、私が当初からフェアではないなあ、と感じているのは
もうほぼ決まっているであろう立候補者の中に混じって、
わざわざお金を使って上京、受験費を払い込んで求められるつど
真剣に論文を書き、そして予定調和で最初から落とされる人たちが大勢いるだろうことである。

講演のつど、論文提出が要求されるが個々への講評なく、
全体の論評さえ出ない。入塾試験と一回目の講義の後、
一生懸命書いて提出した人たちの中には
「どうせ読まれないのだから、般若心経でも書いておくか」だの
「小池百合子さん素敵、と規定枚数分書いて出す」などという
人達もいると聞いた。不満とも憤りとも取れる声が私の
耳にも届く。

互いに納得ずくなら、それでもよかろう。どうせ政治だ、金目でっせ、と
小池さんの「私は新党づくりのプロでっせ」という言葉とダブって、
聞こえてくる声がある。

ただこの人の経歴で、なぜ塾の方からコンタクトして来ないのだろうと、
訝しい塾生がいる。経歴の精査すら当初からないのかもしれない。
塾生から本気でピックアップしようという意志を感じないのだ。
出来レースでもう決まってるのだ、と囁かれるゆえん。

小池さんの今の勢いで、おそらく相当数の都議会議員が誕生すると思う。
そして、かつての民主党旋風の時と同じく、相当のおバカ議員も
誕生する。それも政治は金目と共に数なので、よかろうということにする。

しかし、私などはあからさまの度が過ぎて辟易。担ぐ神輿は軽いほうがいいという皮肉があるが、抱える議員も軽いほうが楽は楽。右向け右で従うから。それも戦法ではあろう。
俯瞰の大きな視野で見れば、勝つためには議席はたとえ1席でも無能でも多いほうがいい。
結果的にかつての民主党のように、使い捨て議員だとしても。

ただ、もろもろ素顔が垣間見えても、私は相変わらず小池さん支持である。
小池さんが、自分のためか世のため人のためかは知らねども、
都議会と五輪の闇を命を懸けて(文字通り身体を張って)
戦いに打って出たその功績は、誰もなし得ないほどに大きい。
命を懸けては、比喩ではない。この方の挑戦した「どこか」には
本気で、刃を手にする者が潜んでいる。

言葉の選択は的確、談話の技術も蓮舫さんの数倍上。語嚢も豊か。
ファッションセンスも場に応じ見事。

都知事の実力は、二期目で定まる。「どげんかせんといかん」と
大声で呼ばわり、一期で辞めたお方がいるが、志が都知事や
国政にあっての「心ここにあらず」の知事務めは美しくない。
タレント人気の地域セールスマンとしての功績はあったのだろうが、
「どげんか」なったのだろうか、その地域は。一期でいかに頑張ろうと、二期目を
放り出すのは画竜点睛を欠く。その方は個人的には「元知事」の
肩書でテレビへの露出が辟易とするほど多いので、成功だったのかもしれない。
国会を狙っているのか、小池さんが退くときを狙っているのか。

小池さんには、少なくとも二期、都知事を務め実績を残して頂きたい。
もし、余生を都政に全身全霊捧げてくださるなら、それは
美しい。手法はどうせ政治なので、少々汚くてもそれは余儀ないことだけど、
基本の志は、どうぞ美しくあって頂きたい。

誤変換他、後ほど推敲致します。

いずれ、書くかもしれない史観を基軸にしたドキュメント畑の本のために、文体の模索中。読者の皆様方のご意見で、「ですます」調でこのところ定着しているのですが、やはりそのほうが抵抗がなく読みやすいでしょうか?

 


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