イッセーのリュックを背中に、有楽町はitocia内の店に有機野菜を買いに
行きました。
方向音痴の私が降り口を間違えて、どうしたものかと思ったとたん、
「itociaってこの方向だよ」と、カップルが話しながら通り過ぎていき、
やれありがたや、と彼らに付き従い、実はこの手のシンクロは
割に、私には起こります。
自然食品の店「ナチュラルハウス」に向かいながらカフェ内にひどく不可思議なオーラを発散している女性を発見。
派手目の着物に、キンキラ系の髪飾りで、ひさしの前に突き出した準日本髪。
年齢の頃、六十代前後・・・・
しかし、全身から漂うこの、不可思議なオーラは何? と足を
止め観察した私も、好奇心が過ぎると申しますか、失礼と申しますか・・・
佇んで観察すること40秒。その女性の喉仏に、突起があるのを発見して
納得。昼日中の有楽町のカフェに和服でいらしたお方のお商売は何?
と思いつつ、その方が召し上がっていらっしゃるのが「寒ブリのぶぶ漬け」で
思わず笑ったのでした。
これが「鯛の茶漬け」ならなんとも思わないのですが「寒ブリのぶぶ漬け」というのが、そして絢爛豪華な和服の初老男性だったというのがツボだったのですが、こういう独りよがりの感性、分かってくださる方いらっしゃいますか?
普通の女性や、美しい女装の男性が「寒ブリのぶぶ漬け」でも面白くないのですが・・・・浸かりすぎた梅干しにお粉をはたいた具合の、女装初老男子のが「寒ブリのぶぶ漬け」だから、私には面白いのです。
笑いはそれにとどまらず、違和感の正体が解って満足して、カフェのガラスからナチュラルハウスのほうへ顔を向けたその瞬間、なんと見るも歴然としたカツラの、これも60歳前後の男性で、その前に張り出したひさしのヘアスタイルが、カフェ内の女装おじさんと、寸部違わずというくらいにそっくりで、私が失礼ながらついニヤリとしたら、そのおじさんも愛想よくニヤリ、泡食った私は慌てて視線をカフェ店内に戻したら、女装おじさんと目があって、浸かりすぎた梅干し顔の女装おじさん私にニヤリ。
3人で意味もなくニヤリとしていた、1月7日なのでした。
誤変換その他後ほど、推敲致します。