朝のテレビでトランプ大統領が演説していたので、見ていたら次が
安倍総理のスピーチで、ほぼ全部拝聴したかと思うのですが、
良好であったと思います、と私ごときが不遜ですが、長年
言葉の追求に時間を費やしてきた者として、言わせて頂いています。
安倍総理のスピーチは原稿がよく練られていて、遺漏がありませんが、
これをヘボが読むと、遺漏がないゆえにロボットが音声を発している如き
甚だ無表情で、退屈なスピーチになってしまいます。
読み手次第です。原稿という「台本」に横になっている言葉に、
息を吹き込み立ち上がらせるのが、スピーチ主であり、
安倍総理はその視線の配り方、また表情において巧みでした。
原稿の中にすでに、現場で想定されることを織り込んであり、
当日のアドリブ風に書き記してあったか、あるいは安倍総理が本当に、
出来上がった原稿に、当日ならではのアドリブを添えられたのか
不明ですが、予定調和の平板な語りではなく当日ならではの
言葉が述べられたのが何よりでした。
衣装も、トランプ氏の好むゴールドのタイをそれも、単にぼてっと
結ぶのではなく、ウィンザーノットが心憎く、隙なく満点。
ゴールドもいい色合いのゴールドでけばけばしくありませんでした。
トランプ氏もここ数日間で大統領としての風格を備えつつあるようです。
(その政策や発言は別論議ですので)
それにつけても、政治のアマチュアを閣僚にしてはいけない、と改めて思うのが稲田朋美氏のスピーチの拙劣さと衣装のけたたましさです。
衣装とは教養であり品性である、というのが稲田氏を見ているとよく解ります。
閣僚が決まって階段に並んだ時、突拍子もなく違和感を人に与える衣装を
身につけている女性大臣は、ほぼ確実に短期でコケます。これ、法則ですから(笑)
稲田朋美氏と、ユネスコ大使の佐藤地氏、国辱もののファッションです。
稲田氏はやり過ぎ、佐藤氏は構わなさすぎで対照的ですが。
佐藤氏は自らが身を置く場への敬意を徹底的に欠いていらっしゃいます。
弁舌で満点の政治家と言えば、安倍さんの他には小池百合子さん、あと公明党の山口那津男さん。
というと、すぐお前は公明党の支持者なんだな、と来るのが・・・・予め解るので、辟易とするのですが・・・・
今は「政治家のスピーチ技術」の品評なので、支持不支持は関係がありません。その滑舌、視線の配り方、言葉のチョイスにおけるセンスの観点から、述べています。
東京都区議選で、一人だけ情報がなく、選ぶ人の便宜のため、また自分の勉強も兼ねて、五十嵐朝青氏を取り上げたら私が「アゲアゲ」している、と来る。
私が思うその人のネガティブで、受け入れがたい点も記しているというのに、
ただ略歴をアップしたというそのことだけで、支援している・・・・と思い込む幼さ。
話題を戻します。
安倍さんの弁舌の難点は、1メートルの距離でお話を拝聴したこともありますが、滑舌(エロキューション)のよろしくないことです。
だが、今回の訪米時の演説はその欠点も全く目立たず、良い出来であったと(偉そうで恐縮なんですが)思います。
安倍昭恵さんの言動に関しては、普段からとりわけ従軍慰安婦に関することなど、憤りを抱いているのですが、しかし大統領専用機から降り立つ時のファッションは良好であったと思います。足もまっすぐなので、スカートがお似合いです。
「スタイリストをつけると、昭恵らしさがなくなると言われる」ので、ご自分で衣装は選んでいられるよし、「昭恵らしさ」の追求は総理夫人の座を去ってから、思う存分どうぞ。今は専門家をつけるのが無難です。化粧はお下手。ヘアもずさん。
これも専門家の手に委ねられて、しばらく研究なさるとよろしいでしょう。
欧米ではとりわけ、夫人のファッションも取り沙汰されるのでいわば「仕事着」であり、一種の「ユニフォーム」です。「昭恵らしさ」より、日本の総理夫人として見事な装いであらまほしい。
備考 エロキューション【elocution】=朗読・演説、俳優のせりふなどの 発声技術。
*誤変換他、後ほど推敲致します。