コンスという韓国式挨拶が、日本古来の毅然とした美しい挨拶に
取って代わり、日本中にセイタカアワタチソウみたいにはびこり、
困ったことに、皇后陛下がコンスではないのですが、コンスに極めて
似たご挨拶をなさるので、あたかも免罪符を頂いたかのごとく、
余計日本に変なポーズが蔓延することは、先に述べました。
すると、韓国在住の日本女性で韓国人と結婚なさった方から、
コメントを頂戴し、実は「韓国でコンスはさほど、されていない」
と意外なレポート。
私たちが、コンスを排するのはそれが韓国のお辞儀だからという以前に、
元々、コンスの原型は中国に屈従していた時代の、媚びとへつらいと
屈辱に満ちた「三跪九叩頭の礼」を彷彿させるので、何も日本人が
真似することもないではないか、と。クンジョルという最も最敬礼が
床に這いつくばった、挨拶なのですがコンスはその、起立系です。
韓国では、コンスが正式な韓国式挨拶であると、公立学校で教えられている、
その動画を見たことがあるのですが、それが実はそれほど韓国では
実践されてないとすると、日本での蔓延が余計滑稽なことに思われますね。
以下、韓国在住の方からのコメ欄への文章です。
▼こんばんは、韓国からです。
韓国人は韓国語は語彙が豊富だと自信を持っています。日本語と比べたら…というか比べてはいけない水準ですけど、自信は持っています。文法は大体同じですが、表現は直訳できないことが多いです。
幾通りにも表現できる日本語と違って表現の幅が狭いですよね。
漢字由来の言葉をいっぱい使うので、漢字語がなかった時代はどういう言葉だったのか気になります。
先月だったか結構人気のある若い歴史学者がテレビで講義をしてて、
"ウリナラは長い歴史の中で2回外国の侵略を受けた。1度はモンゴルに…その時は侵略というよりも政治的干渉だった。もう1度は日本に、完全に侵略された"
と言ってたんです。中国は…?と思ってすこーし韓国語で探してみたら、
明や清とは"結構無理な貢物を要求されたし、宗主国とは思ってたけど、政治的な干渉はなかったし、友好的な関係だった"となってるようです(笑)
今度娘(中学生)にどう教わったか聞いてみます
コンスは日常的にはペッコブ・インサといいます。
オヘソ(ペッコブ)のあたりに手を集めてする挨拶(インサ)だからです。
学校に科目としては礼節法はありませんが、
幼稚園でまず大人へのきちんとした挨拶はペッコブインサだと習い、お盆(チュソク)正月(ソルラル)の前にはクンジョルという最高挨拶も練習します。
小学校では娘は5年生のキャンプの時にペッコブインサを習ったそうです。
中学校では入学オリエンテーションのときにしたそうです。
息子は5年生に上がった(3月が新学期です)ので今年習うのかな。テコンドーに通ってるのですが、そこでは時々礼節教育をしてます。
コンスは普通の場合男性は左手が上、女性は右手が上で手を組みます。
凶事の挨拶の時はそれが逆になるそうです。
韓国では日本のように慇懃無礼な感じでコンスしてる様子はあんまり見られないかなぁ。なんせサービス業がなってないので…
ソウルの日本大使館の建物の1階にいた案内のお姉さんも、
丁寧に挨拶はしてくれましたがお腹で腕を組む姿勢はしていなかったような…
日本の方がいっぱい見られるかもしれないですね。
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そういえば、朴槿恵大統領のコンスを見たことがありません。
挨拶姿に関してはきれいなお方です。
ちなみに韓国語には、漢字由来の言葉の他に日本語がたくさん溶け込んでいて、韓国の人たちも改めて、それが日本語とは気づかないようです。
以前、樹木希林さんからお手紙を頂いたことがあり、「あなたのご挨拶の時の手の組み方がヘンです」とあり、雑誌か新聞だかに載った私の写真の切り抜きがご丁寧に添えてあったのでした。素晴らしく達筆です。芸能界では三田佳子さんと並んで、二大能筆家。
それ以来、私は気をつけていていつしか妙な手の組み方は自然にしなくなっています。(コンスではありません)
店頭でコンスを見かけると、注意をなさる親切な人達もいらっしゃるようですが、即刻改める店、本人はキョトンとしているので店に注意したら「これが国際プロトコールにのっとったお辞儀です」と、跳ね返すところもあるのだとか。
これは、その店なり企業に派遣された、似非マナー講師たちの詐欺的文言ですね。
「相手に敵意がないことを示すために、武器を持つ右手を押さえている」
が定番の理由付けですが、これは口から出まかせです。武道家により完璧に論破済み。女性は右手を下にするのが韓国式なら、これも論理破綻。
従来の小笠原流なら、日本人なら普通に心得ているし、少々お茶や生花、舞踊などたしなまれる人々なら、もっと折り目正しい所作を身につけています。しかし、それじゃあ商売にならないから、これが国際スタンダードと嘘をついて広めているのでしょう。
中には、足を前後にずらしお尻を突き出した、なんだか踊っているようなマナー講師もいます。これは「あたし、きれいでしょ」という自己顕示であって、礼儀ではありません。
日本のお辞儀というのは、お相手への敬意を込め、そして自らも尊厳を保っているというごときお辞儀なのです。媚びへつらいとも、「見て見て、あたしってば、きれーでしょ」というナルシシズムとも無縁です。
さて、私が樹木希林さんに注意され矯正したように、畏れながら皇后陛下にもの申し上げるお方はいらっしゃらないのでしょうか。高価なお着物姿が美しい方だけに、コンスに見まごう立ち姿とお辞儀が残念です。日本古来の端正なお辞儀の保全のために、ここは是非本来の皇族の立ち姿と、お辞儀に戻って頂きたいのです。
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誤変換他、後ほど推敲致します。