雑誌に書かれてあるから、それが事実と断言はむろん
出来ないのですが、しかしながら「Will」という手堅い保守系雑誌に
署名記事を書くなら、それは覚悟のもとで書かれたのであり、
相応の信憑性はあるでしょう。
「Will」昨年の10月号より河野恵子氏の「内外に蠢く皇室を潰したい勢力」です。P232ー240
《さらに番組(朝まで生テレビ)終了後、一緒に出演していた民進党の辻元清美議員が、「最近、私よく浩宮さんと話をする機会があるんだ」と弾む声で、語っていた》
となると、奇妙なことになります。
辻元清美氏といえば、皇室廃絶を主張するお方です。
「本当のことを言えば、(憲法)1条から8条(=日本国憲法第1章)はいらないと思っています。天皇制を廃止しろとずっと言っています。(略)日本国憲法は9条から始め、天皇は伊勢にでも行ってもらって、特殊法人か何かになってもらう。そして、皇居をセントラルパークにし、アジア平和記念館とかをつくり、アジアの留学生を呼ぶという計画を立てている」
2000年(平成12年)の、辻元清美氏発言です。
更に、
「(拉致問題の解決よりも優先すべき、)北朝鮮との国交正常化のなかでは、戦後補償が出てくるでしょう。日本は、かつて朝鮮半島を植民地にして言葉まで奪ったことに対して、北朝鮮には補償を何もしていないのだから、あたりまえの話です。そのこととセットにせずに、「9人、10人返せ!」ばかり言ってもフェアではない」
2001年(平成13年)の辻元氏発言。
こういう思想の辻元氏と皇太子殿下の接点とは、一体何か、と疑念を抱かざるを得ません。
皇太子殿下がかつて人民解放軍のオペラを公式にではなく、ご自分の意志で見物に出かけられ、そこで習近平・中華人民共和国国家主席の夫人にして人民解放軍少将である彭 麗媛氏の隣に座られ、親しく談笑され心ある保守の人々の肝を冷やしたことはいまだ、記憶に新しいところです。
これに対して、政府も宮内庁も苦言を呈したという形跡は見当たらず、昨今皇室へのストッパー機能が失われていて(昭和までは内部にございました)、爆走気味であることが懸念されます。象徴の域を遥かに踏み越えつつある危惧。
皇室典範第十六条がいとも無造作に無視され、政府が天皇陛下のお気持ちを受けて即座に動き始めた、あの違和感。
皇室典範第十六条
《天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く。》
皇室典範第四条
《天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。》
すなわち、典範では天皇陛下は終身その地位におわす、ということです。
摂政制度をいきなり飛び越え、譲位へと至るその道筋に法的・論理的整合性がありません。ないまま、結論が出されようとしています。
個人的には憲法改正論者の主張する、象徴から君主への格上げに異論があるわけではありません。しかしそれには、絶対前提条件としてまず日本ありき、がないと国が滅びます。
国連にはいまだ敵国条項があり、所詮日本に対しては戦勝国側の論理(大雑把に自虐史観の根っこのごときもの)で運営されているわけですが、そこに関わりが深いのが皇太子殿下の岳父であられる小和田恒氏であり、雅子妃の入内以来、前国連事務総長パン・ギムン氏の引きもありで、皇太子殿下が国連とご縁を深くなさり、また雅子妃殿下もある形で国連大学に密着なさっていたことも、河野恵子氏は淡々した筆致でしかし仮借ない現実を暴露されています。
私は個人的に、さるお方から皇太子殿下の岳父であられる方の海外における不祥事と、それから皇太子殿下が(祭祀不能な)人工膀胱であることを聞いています。私に無論、それを客観検証出来る力はありませんが、その方を信頼しています。
その方は、皇太子妃とその父上がある宗教の信者さんでいらっしゃることも、語られました。河野恵子氏の指摘とも合致しています。むろん、信教は自由です。しかしながら、神道の最頂点にある皇室で、祭祀にも関わらねばならぬお身の上では、いかがなものかとやはりそこに不協和音を感じざるを得ないのです。
皇室典範第三条 《皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、 皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることが できる》
河野恵子氏の記述のごとく、国連の男女同権委員会は一貫して皇室典範改正にこだわって来たという事実。つまり委員会では愛子さま天皇擁立論推進論なのです。それがある国連と小和田氏それから皇太子殿下の密着ぶりに、危惧を抱くのです。
「生前退位」のお気持ち表明から、それとは全く関係ないはずの女性天皇肯定論が激しくなって来たことにある考えを抱かざるを得ません。
田原総一朗氏が、いみじくもこう述べました。
「我々左派のほうが、天皇と思いを一つにして天皇を大事にしているではないか。安倍政権とか保守は、天皇に逆らっている」
と。「朝まで生テレビ」での発言であり、辻元清美氏の「最近、私よく浩宮さんと話をする機会があるんだ」は、田原氏の言葉を受けてのことであった、と河野恵子氏は記しています。
まさに・・・・
「左派に理解され支持される」天皇陛下と皇后陛下、そしてその思想を受け継がれた皇太子殿下の即位に対して、一部保守が懸念を示すゆえんです。
おそらく・・・・
保守であるなら、基本的に安倍政権支持ではないでしょうか。
とすると、保守は今、ある問いを突きつけられていると
思います。
「お前は、田原と安倍のどちらを価値基準として選ぶのか」と。
もっとも、憲法改正派の(というよりそれが自民党の党是ですが)安倍総理が、
新憲法における天皇陛下の位置づけをどう考えられているのかは知りません。
しかし、女性天皇擁立の前提となる女性宮家には反対で、それにより両陛下に疎まれています。また、憲法改正論者であることに対しても。
さて、保守を自認する人たちは、またもここで「心の分断」を経験しつつ、ある覚悟を突きつけられています。保守のベースとして、GHQ憲法からの脱却が理念としてあろうからです。そして両陛下は憲法改正反対のお立場であらせられ、皇后陛下は元GHQメンバーシロタ・ベアテ・ゴードン女子に心を寄せていらっしゃり、皇太子殿下は両陛下の薫陶のもとにいらっしゃいます。
私は、もし皇太子殿下と妃殿下が天皇陛下、皇后陛下となられても、皇室が日本の要であるということを見失いはしませんが、普通に皇室はそれとなく仰ぎ見ていた国民の一人として、意気阻喪は致します。
私が思い切って心情を漏らしたとて、何の力もございませんが、秋篠宮殿下同妃殿下を皇族としてあらまほしいお姿だと拝見しています。また悠仁親王殿下の即位を希求する者として、 「生前退位」以来とみに活性化して来た女性天皇擁立論は、悠仁親王殿下排除論として受け止めてい、したがってそこは厳しく対峙します。
「生前退位」と女性天皇擁立論に因果関係はないのに、なぜだか連動して動いている、そこに謀(はかりごと)があります。
これまで皇太子ご夫妻への懐疑論は3,擁護論が7の割合であったように思いますが、このたびのスキー旅行で、割合が(今のところ)逆転したように思います。即位までいくらももう日数はありません。
国民の心はどこへ向かうでしょうか。皇室が滅びの道にさしかからぬことを、願います。
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誤変換他、瑕疵は後ほど推敲致します。