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Channel: 井沢満ブログ
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ないがしろにされている皇室典範(と憲法)

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昨夜来、東京は降りみ降らずみの花の雨。

と書いて、はて「降りみ降らずみ」も「花の雨」も、ひょっとして

通じぬのか・・・・?

降りみ降らずみは、降ったりやんだりする雨で、国木田独歩の文章から

引くと、

「雨降りみ降らずみ、日光雲間をもるるとき」〈独歩・武蔵野〉

「花の雨」は季語で、桜に降りかかる雨のことで、雨がほんのり桜色に

染まっているような。また心情によっては、雨で散らされる花の命への

惜別とも言えましょう。

 

 

 

    和服着し裾の乱れも花の雨   加賀富美江

 

 

 

    一葉の恋の書簡や花の雨    宮倉浅子

 

夜来、降りみ降らずみの雨の舗道を歩いていたら、あるかなきかに

優しく降りかかるこぬか雨に花弁を輝かせてチューリップが花壇に

色とりどりに咲いていて、思わず足を止め見入っていたら、

私の視線を受けた合図であるかのように、2本のチューリップが

ゆらゆら頷いたので驚きました。

黄小町 バレリーナ あけぼの アンジェリケとそれぞれ名札をつけられ20本

近く咲いているチューリップの中で2本だけ。

風? 吹いていず静まっています。

微かながら雨の重みもあり、他は咲き定まっているのに私の視線を

受けた2本だけが、ゆぅら、ゆうら。

幻?

こんな美しい妄想なら、それもよしということで心楽しい日曜の

朝なのでした。

「夜来」の意味は、「昨夜来」ということです。

言葉の解説付きの一文も野暮でしょうが、ご存知の方には

憶えて頂きたく。

「日本語は国の防波堤」です。

 

さて、現実へと話題一転。

 

 

「生前退位」については、明らかに憲法違反なのですが

それに対する論議は全く尽くされぬまま、何かの意志に流されるように

あっという間に、譲位が規定事実化されていることに戸惑いを

覚えます。

それと共に、愛子さまの天皇擁立が当然のごとくセットで論じられ

ている現況にも。

秋篠宮殿下に皇太子の称号を授けることは、皇室典範にないので

不可能という、解らない話。

典範に添ってないのは、天皇陛下の生前退位なのであり、

しかしそれに対しては「特措法」という言い訳、抜け道を作り、

秋篠宮殿下だけは典範を厳しく適用という、甚だ整合性にかける

話ではありませんか。

秋篠宮家を、一宮家として置いたままで愛子さまを、皇太子としたい意志が

どこかにあるのでしょうか。

ある大きな意志に押されて、流れは退位、即位へと動いている

この時に、もはや虚しいかもしれないのですが、

肝心の典範を見てみましょう。

心ある国民だけでも、ことの進め方のおかしさに気づいて

頂きたいと思いつつ。


                  皇室典範

                    第一章 皇位継承

第一条  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

したがって、愛子さま天皇擁立論じたいが憲法から派生した典範に違反です。(井沢)



第三条  皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる。

私がさる筋から聞き及んだ皇太子殿下の人工膀胱がもし事実なら、上記に該当する可能性があります。(井沢)

 

第四条  天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。

「崩じたとき」と簡潔に明記されています。それゆえ、「生前」退位は明らかに典範違反です。(井沢)


                  第三章 摂政

第十六条

2  天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く。

摂政、つまり天皇のお仕事の代行者を置くことが義務付けられています。それゆえ、摂政制度を無視した移譲は、重大な典範違反です(井沢)

第十八条  摂政又は摂政となる順位にあたる者に、精神若しくは身体の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、摂政又は摂政となる順序を変えることができる。

本来なら、皇太子殿下がいきなり天皇に即位なさるのではなく、摂政と經るべきなのですが、しかし身体の重患に該当するなら、摂政もまた秋篠宮殿下への移譲となります。しかし、あくまでも秋篠宮殿下、ひいては悠仁親王殿下排斥の気配がうかがえるのは、由々しきことと思われます(井沢)


以上、生前退位への賛否はとりあえずおくとしても、結果として憲法・皇室典範を

軽んじている、というよりは無視に近い状態は、いかがなものでしょうか。

御用邸のある那須での高校生たちのスキー訓練が、雪崩で痛ましい

死亡事故となった時、皇太子ご一家が、事故現場から遠からぬ長野で

スキーをなさったこと、相当多くの国民の憤慨の的となったのですが、

そこに雅子さまのお妹さんであられる礼子さんと、そのご子息が

加わっていらしたとの報道は事実でしょうか。

もしそうなら、更に言葉もありません。警備、交通費、宿泊費など

公金から出ているところに相乗り状態なら言語同断で、もし事実なら

皇后陛下に即位されればなおさら、お振る舞いには加速度がつくと

懸念されます。

憤慨するは国民ばかり、マスコミも宮内庁もだんまりです。

生前退位が憲法違反であることに対しても、見ぬふり、聞かぬふり。

生前退位の是非以前に、事実は事実としてクリアに直視すべきことがあります。

憲法と典範がかくも軽く扱われる風潮に対して、普段は憲法護持、改正を

主張する人たちが黙しているのも、不可解な話ではあります。

         ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

誤変換他、後ほど推敲致します。


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