Quantcast
Channel: 井沢満ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

我が裡に神はあり。外に頼らず。

$
0
0

呉善花さんの「なぜ『日本人がブランド価値』なのか」を読んでいます。

呉さんといえば、元々の「嫌韓」日本びいきと思っていたのですが、
ことはそんな単純なものではなく、普通の韓国人と同じく日本が
大嫌いで憎悪なさっていた。

思えば当然のことです。幼稚園、小学校の頃からいかにお父さんお母さん、お祖父さんお祖母さんたちが日本人に虐げられていたか、教わるのだから子供のまっすぐな心は憤りに震えます。

呉さんは軍隊も経験していて、「筋金入り」の韓国人なのでした。

それが、縁あって日本に暮らすうち自分が教わり刷り込まれた来たことへ
疑問を抱くようになります。なぜなら、日本人と日本の文化が余りにも
素晴らしいことに気づいてしまったから。

とはいえ、それは一朝一夕になされる心の転換ではありません。
3年以上住まないと、日本と日本人の良さには目覚めないと
呉さんは言います。

現に後に政治家となったある女性は3年間日本にいて、日本嫌悪で帰国したと。

文化が違いすぎるのです。根底から違います。理解不能状態が、幼児期からの嫌日教育をベースに更に肥大します。しかし「日韓根底の違い、文化度の基本的差異」に気づいたとき、数少ない韓国人が覚醒します。

どの国の子供とて、学校や幼稚園で「◯◯の国は残虐だ。人は残忍で、我々の祖先を虐待した」と日々教え込まれれば、そちらのほうを信じます。

こういう土壌に生い育つ韓国人と友好を説き、試みる人は甘いと思います。
韓国が嘘を国民に教え込むのを止めない限り、経済制裁でもなんでもして
止めさせない限り、彼らは日本に歯を剥き続け世界に向けて日本毀損の嘘を撒き散らします。

歴代政府が、これら虚偽に基づく韓国の反日・侮日に対して余りにも無策でした。いくら援助しようと、彼らから返って来るのは感謝ではなく友情でもなく、絶えない憎悪です。

援助より、正しい歴史を発信する努力を。

現状は言われっぱなしです。韓国の高い文化を日本は頂いてきた、などという大嘘を「朝鮮通信使」のイベントを通じて日本人に刷り込み、その協力者が総理夫人安倍昭恵さんという惨状。

文化など頂いてはいません。仏教他、インドや中国からの通り道であったことはあっても、韓国発祥の文化を日本は貰ってはいません。逆に盗まれています。
そもそも、韓国にオリジナルな文化はあったでしょうか。

呉さんの本にこんな一節を見かけました。

「いいかね。彼らみずからが花のように、自然の中に生きていくこんな日本人たちがわれわれに教えるものこそ、真の宗教とも言えるものではないだろうか」(『ゴッホの手紙・中』岩波文庫)

ありとあらゆるものの中に、石や虫の中にさえアニマ(霊魂)を見出した日本人のアニミズム(自然への畏怖と親しみ)が、古代神道の根っこでしょう。

余談ながら、ラテン語のanimaは日本語で「霊魂」と共に「気息」と訳され、わたくしは後者のほうが、より実相に近いと思います。この世の森羅万象が、「気」というvibration(振動)に満ちた霊的存在です。

一神教は、宗教上のフィクションに過ぎません。しかしながら、そのフィクションを通じて精霊や神との交わりは、おそらく可能なのです。信仰ないしは思い込みという経路が、Something Greatに通じることもありましょう。

元々、日本人は他国の人々に比べて、自然に近く自然への畏怖と親しみをその潜在意識に持っています。生まれ落ちて自ずから、随神(かんながら)なのです。

順徳天皇(1197年~1242年)は14歳で即位され、文芸に秀で性格の強いお方でしたが、その順徳天皇がいずれ即位する皇子のために書き記した宮中の有職故実が「禁秘抄」です。

「凡そ禁中の作法は、先ず神事、後に他事とす。明暮敬神の叡慮懈怠無し」

他のことはさておいても、まず神事をせよ、と皇子に言い聞かせた言葉はそのまま、現代の天皇へのお諭しであるやに思われますが、もろもろ鑑みるに果たして天皇陛下親修による祭祀が、今後つつがなく続けられるやらこころもとない状況になりつつあります。

もともと、その裡に神を内在させた日本民族ですから、もはや皇室の祭祀には頼らず、自ら随神の道を歩むことは可能ではないか、とそのように最近考え始めています。

天皇家における有職故実は、今後もよろず簡素化され省かれていくと思われます。
祭祀王として全国神道の頂点におわし、祭祀をなさるのが本来の天皇のお役目ですが、数々の伝統の消え失せと共にその有りようも、敗戦このかた変質、朽ちている部分があります。祈りを喪う皇室なら、もはや皇室に非ず。

神社の本殿に佇み、御神体を拝すればそこには円鏡のみ。映るのは我なれば、我が身の裡に神ありと観じて、神へと連なる道をひたすら歩む、そんな時代にパラダイムシフトしているのかもしれません。天皇という「祈り手のプロ」が、いなくなる道筋にあるのなら。

 

*有職故実(ゆうそくこじつ)=古来の先例に基づいた、朝廷や公家、武家の行事や法令・制度・風俗・習慣・官職・儀式・装束などのこと。また、それらを研究すること。

 

さて末尾に唐突ながら、小林麻央さんのご逝去の報に触れ、いきなり空虚を胸に感じています。海老蔵さん主演の映画の批評を昔、新聞広告用に書いた程度のご縁で、ご夫妻ともに関わり合いはさしてなかったのですが、不意打ちを食らった思いです。

奇跡が起きて、今しばしこの世におありかと、どこかで思い込んでいました。自宅で家族に囲まれてのご逝去でまだしもだったでしょうか。

お子たちが幼いだけに、心残りでいらしたでしょう。

慎みご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 *誤変換、他は後ほど推敲致します。

 *コメントの公開非公開はブログ主の任意です。 

 *非公開指定をなさっても、悪質なのは公開します。

  


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

Trending Articles