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Channel: 井沢満ブログ
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「テクスチャ」って、なんやねん?

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以前、梅沢富美男さんの奥様から炭酸入りのパックだか、ローションだかを
頂き、そのとき炭酸が肌にいいということを知りました。

炭酸パックは人に差し上げたのですが、何となく炭酸水で顔や頭を
洗いたくなリ、以後たまにやってますがシュワシュワして「汚れが浮いている」
という感じ、だか錯覚だか。

ついでに氷を浮かべると零下になったんじゃないかと思うぐらいの冷え感。

コンビニで100円で買える、まあおもちゃなんですけどね。遊んでます。たまに。

という流れで、某タレントさんが薦める炭酸入りのメーク落としという
ネット宣伝を何となく眺めていたら、「テクスチャ」という言葉が目につき、
そういえば化粧品の宣伝や説明には、頻度高く使われているこの言葉、
なんだろう? と調べてみたら・・・。

Wikiによる単純な説明では以下。

*テクスチャ (texture) は、物の表面の質感・手触りなどを指す概念である。本来は織物の 質感を意味する。 髪型においては髪の表面の見た目の光沢や毛先の揃い方ばかりで なく、手で直接触った際の感触も含む総合的な概念。

更にデジタル用語としては、3Dグラフィック・ソフトで使う、物体の表面や質感を表現するための地紋やパターンのこと、らしい。

で、以上から勘案するに化粧品における「テクスチャ」とは、「とろりとしたテクスチャ」やら「軽めのテクスチャ」やら・・・・要するに「つけ心地」のことだとわかりました。

で、なんで「つけ心地」という日本語ではいけないのか、私、さっぱりわからないのです。

断食をわざわざファスティングと言い換えるのも意図不明。短期断食とか長期断食とか使い分けるほうが明確なのに。それに漢字のほうがビジュアル的伝達力が強いと思うのですが。

化粧品はイメージ売り幻想売りなので、「つけ心地」より「テクスチャ」なんでしょうが、メーカ側が使い始めた言葉を、素人衆が「テクスチャーは重めです」などと、化粧品評をしているのを見ると、私は心に蕁麻疹が浮きます。

もう大昔になりますが、「魅せられて」が大ヒットしてから間もない頃のジュディ・オングさんに「どうして日本語には素晴らしい言葉があるのに、ラブレターとか横文字を使うんですか」と問われた事があり、若かった私は、ジュディさんの当時の圧倒的美貌とスターオーラを目の前にしていることもあり、しどろもどろだったのですが・・・

「恋文」といえば、巻き紙筆文字のイメージですが、当時も時代感覚にそぐわなかったのが、とりわけ今はメールだし、実態と日本語がマッチしていないというのは許容できるのです。何がなんでも日本語で言いましょう、などと主張しているわけでもなく。

ただ、日本語で成立するのになにゆえわざわざ縦の文字を横に寝かせて言わなければならないのだ、というのが本日の私のささやかな主張です。

ついでに申せば「韓流」をはんりゅう、というのが嫌い。

意地のように「かんりゅう」と言い続け、それ自体は間違いではないのに「はんりゅう」と訂正されることもあり、甚だ愉快ではないのです。

「はん」という韓国語読みと、「りゅう」という日本語読みを一緒にした気色悪い呼び名は、韓流ドラマをブームと銘打ってゴリ押ししていた頃の某局の造語です。

こういう形での日本語への侵食には私は、抵抗します。

「言葉は国の防波堤」、日本語をどうぞ大切に。

日本解体・弱体化を企んだGHQがさまざま施した施策の中、ほぼ唯一成功しなかったのが日本語を奪うことでした。

それでも、漢字制限などで貧しくはなりました。
国語教育も不足です。

三島由紀夫が書いた言葉が難しくて読めないという言葉を、私はいつもうら悲しい思いで聞いています。三島が難しいなら谷崎も芥川もそうでしょう。
あれぞ「日本語」なのに。

雑駁な文章を書く人がベストセラーになっているのを見れば、それが時代と思いつつ。行間に空白多く平易な言葉でないと現代人は読まないと言われればそうだろうと思いつつも。

失われゆく芳醇な言葉の数々の、ひっそりとした守り手で私はありたい。

 

誤変換他、後ほど推敲致します。


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