コミックが原作らしいですが、破天荒で楽しい映画でした。
以前はコミックをベースにすると、わざとらしさや誇張が不自然で
鼻につくこともあったのですが、最近は映像のほうがコミックに慣れて
こなれてきたように思うし、役者も演じ方の勘所が解って来た気がします。
特筆すべきは役者たちが皆、セクシーでいきいきしていることです。
和洋折衷の衣装も、面白かった。洋服の上に着物を羽織ったり、襟が
革であったり・・・・堂本剛くんの牡丹の柄の着物とか大胆でこれも
楽しく、こういうところを突破口に若者が新しい着物の着かたで
興味を持ってくれるといいな、と思いました。
映画で思い出したのですが、以前美輪明宏さんの企画、脚本が私で
「時代と現代がごっちゃになったドラマ」を、美輪さんが某局に
持ち込んだ事があるのですが、会議の結論が「お金がかかりすぎて出来ない」
でした。
時代ものはお金がかかるのですが、それに現代もののCGなんか入れ込むと
そりゃあ大変だろうし、これはやはり映画の世界。テレビの連ドラでは
無理だったろうなぁ、と思いました。
それにしても、美輪さん「たとえ侍がジーンズをはいているような世界で」という発想が若いですね。
「銀魂」の世界観はもっとすっ飛んでいて、動物と人間が混在、江戸の空に宇宙戦艦が浮かんでいたり、自在でした。
いい刺激を受けました。