昔、新しい炭鉱を発見して炭鉱夫が入って行く時、先頭の炭鉱夫は
鳥かごを下げていた。
人間が感知し得ない、炭鉱内の有毒ガスをカナリアがまず感じて
騒ぐから、そのためのカナリア先導であった。
ネットは随分貶められ軽んじられることが多いが、しかし
あれれもないほどの真実が100の真砂の内、一粒混じっているのが
ネットである。
チュニジアにおける民主化運動、ジャスミン革命はネット発であった。
知覚が鋭敏で、情報収集力と分析力に長けたブロガーがまれにいる。
彼らは世相のカナリアである。
現在の社会的常識ではよもや、まさかと思われることを時に彼らは
裁断し「予言」する。
彼らの言うことに思考停止の世間が従(つ)いて行くまで、3年から5年のタイムラグがある。
玉石混交のネットの大海から、一片の真実を掬い上げる事のできるのが
現代の教養であると思われる。
賢明なネット渉猟者でありたい。