国家がテロで揺らいでいる時に、何をまぁのんきに着物の話など・・・
と思っている人もいるだろうか。
実のところ、無関心ではなく言いたいことはあるのだが、口を一旦開いたら
最後、あれもこれも全部ぶちまけてしまうので、控えているだけ。
そうでなくとも、一脚本家の矩(のり)を超え、いささか政治や歴史を語りすぎるのではないか、
という自省がある。
程のいいところで抑えた発言というのがなかなか出来ない性格。
根が実は極端。中庸に程遠い。
福田赳夫元総理の轍は踏むまい。と、これだけ書いてあとは、お腹の中。
・・・・・・紫の着物に合う羽織って、なんだ?
おそらく地紋のある方を表にすると思うので、無地の黒?
歌舞伎の男物の衣装の色使いを参考にしてみようか。
歌舞伎は大胆な合わせ方をする。空色と茶とか。
浅葱に鳶茶の組み合わせと、色彩も和名で言ったほうがよろしいのか。
この国の語彙はおそらく世界一に豊潤であるけれど、色彩名は
微妙な数段階のグラデーションまで含み、その多様繊細さに目まいがするほどである。
・・・・さて地紋のある着物に着る羽織は単色だろうが、何色だろう?
黒しか思い浮かばない。ご意見募集。・・・・・白? ちょっと鮮烈すぎて
わしゃ多分ムリじゃわ。
グレーなら黒のほうが安定感、たぶん。
着物と羽織と、紫の濃淡もあるがなまめかしすぎて、着物が本人を
置き去りに妖しげな色気を振りまきそうではないか。
色相関の隣り合った暗めのブルーならいけるかも。
これも和名で言えば、滅紫(けしむらさき)に青藍(せいらん)合わせてみる、か。
と言いつつ、和の色名が指し示す、微妙なグラデーションに私は、
ついて行けてないのだけれど。