韓国の俳優、コン・ユの芝居の質が好きで、このところずっとDVDで見ている
話は書いたが、まだまだ飽きず見呆けている。
なんで、こう上手かなあ。いや下手上手の域を超えて、
俳優というのは肉体を使った表現者なのだなあと、今更ながらの
感想を抱く。100年に一度出るかどうかの逸材であろうと思うし、
仕事で組みたいと願っている。
突拍子もないようだが、かつてレスリー・チャンに脚本を書いてみたいと
思っていたら、レスリーの親友(女性、日本人)から電話が来て、レスリーがらみの仕事をせぬか、と。二つ返事で承諾したのだが、実らぬうちに
自死を選ばれてしまった。男関係の懊悩だったというが、
彼がカナダに妻子(妻だけだったかな)がいたことを、その当時は
香港のファンさえ知らないと、レスリーの親友から聞いた。
タイで落ち合って、一緒にエステをするのだとその親友は言ったが
私が行っても、交流の邪魔になりそうだったので遠慮した。
彼が東京でコンサートを行った時、舞台裏でお会いして
写真も一緒に撮ってもらったのだが、どうしたことか写真が忽然と
消えた。
あまり写りのいい写真ではなかったので、美意識の高かった天国のレスリーが
廃棄処分した、と何となく妄想しているうちに、彼の
ことを思い出さなくなっていたが、たまに映画関連の情報で
彼の写真を見かけると、胸に小さなきしみが走る。
コン・ユの「スクリーン」というタイトルの連ドラを、ぶっ続けに見ていて
仕事にならず、いっそ一気に見てしまおうと試みたのが昨夜。DVD3枚で、
6話分。ところが、もう1枚2話分のDVDがあるのを、見終わった後で気づいて
切歯扼腕。
最終回だと思い込みながら見ていたのだが、このテンポと展開で
終わるのは至難の技だよなあ、とつぶやいたら案の定、あと
2話あったのだった。
DVDの発売元が「わが家」を出版していただいた竹書房さんなのだが、
うんと昔のことである。最近だったら、つてを辿ってコン・ユに辿りつけたかも
しれないのに、残念。
と言ってる暇に、コン・ユ宛に脚本を書いて、これやりたいと局や制作会社に持ち込んだほうが早いのかもしれないのだが、私は新人の頃から持込みや売り込みをやったことがない。
「スクリーン」は映画界の話でコン・ユは助監督で、シナリオも書く設定だが、相手役のキム・テヒが下手で下手で、いらいら。
顔ばっかりで芝居ができない女優というのが私は好きではない。
日本の女優さんの名を上げるのは、はばかられるので
キム・テヒをあげつらい申し訳ないのだが。
竹島(独島)は韓国の領土キャンペーンを、わざわざ海外にまで
出かけてやっているこの女優を私は元々好きではないのだが、
それはそれ、と割り切るにはこの女優、反日を大々的に
やりながら、日本のドラマからオファーが来るといそいそやって来て、
大枚のギャラと待遇を要求。どうも好きではない。
反日を大々的に看板にしておきながら、日本の化粧品のCMに出演、
その一方で韓国で別の化粧品のCM出演。節操のなさも、いかがなものかと
思われる。
政治外交面で韓国を批判する事が多いので、「嫌韓」と
一括りにされることもあるが、個々の芸能やそこに
携わる人全員がダメだと言ったことはない。どころか
尊敬する監督も俳優もシナリオライターもいると再三表明している。
ただし好きな役者も作家も、監督もいるが全面的に心を開いて韓国と接しているかと問われれば、いいやと答えるしかない。