果樹園ホテルの朝露を含んだ芝生を裸足で踏んで、
庭園を抜け、それから靴をはいて向かったのは
山頂の露天風呂です。
日の出を見たくて、ホテルを出たのが3時35分ごろ。
真っ暗であろう山道にひるんだのですが、いざ歩き始めると
月明かり星明りの道は、闇にしらじらと浮かび上がり
存外、難儀致しません。
そうこうするうち、山の向こうに待機する太陽の明かりも
ほのかに道を照らし、光を敏感に察した鳥たちが
鳴き始めます。
ローマ最後の夜に見た満月が、今は下弦の月として
山梨の空に浮かんでいます。
日の出が午前4時半。湯船に身を浸しややあるうち東の空が
オレンジに色づき、実にゆったりと時間をかけながら
光の花びらの先端が顔をのぞかぜ、ゆるゆると昇りつつ
黄金のダリアになりました。
太陽は人を厳粛にさせるようで、それまで声高にはしゃいでいた
若者たちのグループもしばし黙して、天に咲く花を
見上げています。湯の中の誰もが、瞑想状態にあるようです。
朝ごはんの味噌汁だけを欲しいと思ったのですが、となれば
他の納豆や卵、ご飯を残さねばならずかといってセットに
なっているものを、味噌汁だけください、定額を払うので
とも言いそびれ、せっかく5日間で2キロを落としたのだから
と、そのままホテルへ帰ることにしたのでした。
しかし、午後になり物足りなく、カフェに寄って果物の
盛り合わせを頼みました。それまでさくらんぼばかり
食べていたのです。
盛り合わせは、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、ラズベリー、
ブルベリーなど。それと久々のカフェオレ。
後に体重を計ってみたら、一日にこれだけの食事なのに
何百グラムかは増えていて、娑婆に戻れば意志の力が
必要ですが、なるべく増やさないように食を慎みたいと
思っています。
しかし、新宿駅で売っている駅弁が豊富で、帰りについ
買ってしまうのか、理性が勝るのか出たとこ勝負です。
誤変換他、後ほど。