今回のワールドカップは、オンタイムで追っているわけでもなく
観るとヤキモキするし・・・・後追いのニュースで観るだけなのですが、
「今、それどころ?」というのも、多少はあって。
国も人もダメにするようなリスキーな現実が熱狂の陰に隠れてしまうのもあり
東京五輪は歓迎していないのです。今から予想できるので、
本当に大事なニュースが、五輪のお祭り騒ぎの水面下になって
騒動去って我に返ったら、しらじらとした現実に直面するのが。
でも祭りというのは、本来憂さをつかの間忘れさせる効用があるのかもしれません。
日本のパス回しは観客席から罵声を浴びせかけられ、海外でも酷評の対ポーランド選でしたが、最初のわたくしの率直な感想も「いやだな」「みっともないな」でした。
日本人らしからぬ、潔くなさだと感じたのです。
ただ・・・・その後サッカーファンの人たちの擁護論や、何より西野朗監督の自嘲混じりのコメント、
「これは間違いなく他力の選択だったということで。ゲーム自体で負けている状況をキープしている自分というのも納得いかない。不本意な選択をしている。他力に頼っている」
「ただ、そういう状況だったので、自分の中になかったプランの選択を自分が選んだのは他力だった。自分の信条では納得できなかったですが、選手に遂行させました」
・・・・を聴くに及んで、苦渋の二択であったことを知り、今ではこれも作戦・・・・とは受け止めていますが、やはりわたくしは散っても、潔い武士であることを世界に観せたかった。日本人としての美学の欠如が心のどこかに澱になって沈んでいます。
さりながら次に勧めた駒の、見事な闘いの華があれば(仮に敗退しようと、そのガッツに)酷評も反転するのだろうし、もっとワールドカップの檜舞台で「日本を」観たいという人々の思いも解らぬでもありません。
「リスクが高すぎた選択だった」という人もいますが、西野監督の仕事師としての全身全霊を傾けた賭けであったのだろうし、賭け自体には勝ったのです。上げたり下げたりしていますが、わたくしも思い半ばなのです。
普段は中庸のいいコメントを出される方が海外からのバッシングに対して「西欧人は自分たちがサッカーの源だという優越感があるので、日本人のやり口が許せないのだ」という意味のことを述べていましたが、それは違うでしょう。
あのゆるいパス回しまでは、彼らは日本勢の活躍に瞠目、絶賛を惜しんではいなかったのだから。
それにしても「愛国心」を難しく述べ立てることもないので、日の丸を打ち振りながら、ニッポン!! と叫ぶその心が総てのベースです。理屈で解き明かせるものではないでしょう。
他国チームには人種混交の趣もありますが、日本人チームは誰も皆昔からのわたくしたちと先祖を分かち合う日本人、という言い方にきっと横槍を入れたくなる人もいるのでしょうが、わたくしはそのように感じています。
人生というものは、命の発火、一瞬のスパークの連続なのであり、それを凝縮したのがスポーツで、それゆえ人の心を捉えるのではないでしょうか。
最後に至って発火しなかったという点で、わたくしはまだ胸に多少わだかまりはありますが、しかし韓国の考えられないラフプレイを思えば、あなた方には言われたくない、とルール内では納めた日本をかばいたくもなるのです。
もっとも、韓国人も突出して反日を表明する人たちばかりを、マスコミが取り上げるので全員がそうであると思いがちですが、根拠のない過剰な反日本活動に冷静で批判的な眼差しを向けている人たちも多いのです。
しかしながら、帰国した韓国の選手団に物や卵を投げつけている画像を見ると「・・・・・」。日本では、批判したタレントのツイッターが炎上などして
ご本人が謝ったりなどしているようですが、卵をぶつけたわけじゃなし、
あのプレーを良しとしない人たちがいたってそれは個人それぞれの感性なのだから、
よろしいのではないのでしょうか。
応援している、好きだから、という点では同一線上にお互いいるのだから。
もし日本の選手が敗退して帰って来たからといって、卵を投げつける人は
いないでしょう?
勝敗はむろん大事な要素で、どうでもよいとは言いませんが、せっかく駒を進めたからには、見事な命の燃焼を見せて欲しいと願っています。日本人の心映え、心意気をこそ見たいのです。
それはそうと、東海大学の金 慶珠さんを最近テレビで見かけません。この方の油紙に火がついたようにペラペラと喋り倒して、空論を実に見せかけるあたかも反日国是の韓国政府のスポークスマンみたいなありようを好きではないので、見かけないのは精神衛生によろしいのですが。呉善花さんのごとき、朝鮮も日本もよく知る方にこそテレビには出ていただきたいのですが、公平であるから呼ばれないのか、呉さんが出演を避けていらっしゃるのか、母国のご家族への配慮もおありのように感じはしましたが。
サッカーから、話題が日韓問題に転じそうです。
誤変換他、後ほど。