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Channel: 井沢満ブログ
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価値観が根こそぎ違う国

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安部総理の「美しい国へ」という本を読んだ時、目を疑う記述に
出くわしたことを思い出した。政治家としてのこの方を否定しているわけではない、いかになんでもこの書き方はないだろう、と思ったくだりである。

ここ一連の韓国の動きに対してもなお、安部総理は果たして同じことを
著書に書かれるだろうか。

「わたしは日韓関係については楽観主義である。
韓国と日本は自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値を共有しているからだ。
これはまさに日韓関係の基盤ではないだろうか」

15日の国連総会で、韓国代表は「第2次世界大戦中、軍によって強制的に性奴隷にされた犠牲者、いわゆる慰安婦の問題は、紛争下の性暴力の主要な未解決事例だ」と述べ、この期に及んでまだこんなことを言っているのだろうかと、ほとほとうんざりしたのだったが、大小さまざま韓国が日本へ吐き続けてくる根拠なき雑言の数々は、枚挙に暇がなく、私はこのところいちいち言うのにも飽きて口をつぐんでいた。

産経新聞・加藤達也前ソウル支局長の出国禁止措置は、もはや拉致監禁のレベルであろう、と思うがそれに言及することにも、もはや倦(う)んでいた。

しょせん「そんな国」なのだから、と。
「また、やってるな」と。
しかし、それではまずいのだろう。
あちらが飽きること無く言いがかりをつけて来るなら、こちらも
言い続けるしかない。ほとほと飽きたしくたびれているのは
事実なのだが。

「韓国と日本は自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値を共有している」とは、いったい何の思惑で書かれたのか?
理解に苦しむあまり、とりあえず好意的に外交上の必要悪としての甘言なのかとまで、譲歩してみたのだがそれにしても度が過ぎる。
韓国への一種の皮肉であり、改善要求と強いて読めなくもないが、しかし前後の文脈で辿るとおそらく字義通りであり、皮肉のトーンはいっさいない。

自由と民主主義、基本的人権と法治国家ねえ・・・・・。

慰安婦に強制性がなかったことは、朝日新聞がカミングアウトする前から
自明であったし、産経新聞前ソウル支局長は朴槿恵大統領に関する疑念を
自ら執筆したわけではなく、韓国最大手紙の「朝鮮日報」の記事を引用したに過ぎない。それでいて、「朝鮮日報」の記者が拘禁されたという話は一向に伝わって来ないのだ。

「セウォル号」の沈没事故が起きた4月16日、朴槿恵大統領の所在が7時間にわたって確認されていないことは、今も事実ではなかったか?
と私が韓国で述べたら、出国禁止措置を受けるのであろうか。

他ならぬ韓国の「ハンギョレ新聞」がいまだ、大統領の7時間」に関しては、疑義を書いているというのに。 「日本人ごときが韓国の大統領様に関してものを言うな」というごとき威嚇であるのだろうか。

韓国内からの情報公開請求に対して大統領府は「大統領指定記録物」なので公開出来ぬ、と言い続けている。これでは、産経新聞前ソウル支局長の拘禁はよけい、世界に対して説得力を失う。

慰安婦の強制性の皆無が公にされたら、日本国内では「売買春の是非」や「女性の人権」論に問題をすり替え、またぞろ要らぬ自己反省と自虐へと国民を誘導すべく、いわゆる「知識人」たちがテレビで語っていて、ほとほと呆れるのだがそれなら、今現在日本に数万人いるとされる韓国人売春婦の方々を救い出すべく、動かれたらどうか。所在を探り当てるに努力は要らない。そこらに、たくさんいらっしゃる。また、国家関与の売買春について述べるなら、世界のあちこちにある。むろん韓国にも。

日本のそれに強制性は無いし、日韓基本条約で全ては解決済みである。

それに慰安婦は日本人も多くやっていた。彼女たちで誰一人「虐待された」「拉致された」と名乗り出た人は一人もいない。時代の悲劇性や女性の人権の見地から語られることはあってもいいが、従軍慰安婦問題とそれらを同じ俎上に上げるのは間筋違い、間違いである。

安部総理がその著書のタイトルになさった「美しい国」とは、どんな国なのであろう。(もう一度お断りしておくが、政治家としての安倍氏への全否定ではない)

 

安倍晋三『美しい国へ』(文春新書) P.157
日韓両国はいまや一日一万人以上が往来しているという重要な関係にある。日本は長いあいだ、韓国から文化を吸収してきた歴史をもつ。その意味では、韓流ブームはけっして一時的な現象ではない。わたしは日韓関係については楽観主義である。韓国と日本は、自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値を共有しているからだ。これはまさに日韓関係の基盤ではないだろうか。わたしたちが過去にたいして謙虚であり、礼儀正しく未来志向で向き合うかぎり、かならず両国の関係は、よりよいほうに発展していくと思っている。

韓国から吸収した文化とは何なのか、具体的に列記して頂きたい。
私自身は韓国のドラマや映画のある作品や監督、俳優たちには敬愛の
念を抱いている。それを前提にしての質問である。
私の認識では、半島経由で中国文化の成果を日本が得たことは事実だが、
それはあくまでも「経由」である。

対中国に関してはこのように記されている。

安倍晋三『美しい国へ』(文春新書) P.155
たとえ国と国とで摩擦が起きようと、相手の国の人たちには、変わることなく親切に、誠実に接する。それこそが日本人のあるべき態度だし、わたしたちが目指そうとしている国のあり方に重なる。これから中国とは、経済的にはいま以上に密接な互恵関係が築かれるに違いない。したがって、中国の留学生たちには、ほんとうの日本をもっと知ってもらいたい。ほんとうの日本を知る中国の学生が増えれば、日本にたいする理解も格段に深まるはずだからだ。そのためにも今後は、留学生の受け入れ枠を思いきって広げ、日本で勉強したいという中国の若者たちをもっと受け入れる努力をするべきだし、日本における就業機会をふやす努力が必要だ。

未読の方たちのために、抜粋させていただいた。夫人の対韓国言動の
説得力とポリシーの無さに辟易としているが、安部総理の脳内も時として
私には不分明なものに思えて来る。

日韓議員連盟の額賀福志郎会長他の皆さんが、朴槿恵大統領と青瓦台(大統領府)で会談する方向で調整しているそうだが、日本からの複数回にわたる歩み寄りに対してこっぴどくはねつけてきた韓国に、日本からまたぞろ腰低くご機嫌伺いに行く必要があるのだろうか。

「産経新聞の問題と日韓関係全体とは切り離して進めていきたい」とのことらしいが、切り離して「日韓友好」とやらをやって来続けて、その結果が今なのではないか?

「いつかきた道」をまた日韓は歩み、日本は言いがかり、捏造を浴びせかけられながら同じような光景をまた、日本国民は見せられ続けるのであろうか。

放っておいたらいいではないか、というのは乱暴だろうか。
距離を置くのが私などはお互いベストではなかろうかと思うのだが。
嫌いな日本と無理やり付き合うのは、あちらも苦痛であろう。

朴大統領には、ここも筋を通して日本を足蹴に会談は拒絶し、千年の恨みをまっとうして頂きたい。ここで、節を曲げては大統領の名折れであろう。

その意味では、産経の前支局長にはお気の毒だが、理不尽な監禁に
もうしばらく耐えていただき、世界に韓国の本質を見せ続け、
またまやかしの「会談」とやらのストッパーの役割を果たして頂きたいのである。
会談とは名ばかり、手打ち式のレベルでございましょ。


 

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