雨上がりの街を歩いていたら「うどんの、はまぐりペペロンチーノ」という
看板メニューに誘われ、ふらふらと店内へ。
まぁ、それなりに。
美味しくなくもなく。
はまぐりから出た出汁に、にんにくが加わっているのだから、
それなりに。
さて、香港で拘束された容疑者の中国本土移送を可能にする「逃亡犯条例」に対するデモであるが参加の人数がその後更に200万人と膨れ上がったようで、主催者発表であるという観点から、慎ましく半数だと見積もってもこれは中共も看過出来ない人数ではある。身辺に及ぶ危険を承知でデモに身を投じた市民を、私は尊敬する。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-00000039-jij-cn
主催した民主派団体「民間人権陣線」によると、200万人近くが参加(警察発表では33万8000人)。香港政府は改正の無期限延期を決めたが、参加者はあくまで「完全撤回」を主張し、デモ隊の一部は立法会(議会)周辺の道路を占拠した。
香港の人口は約750万人で、4人に1人が参加した計算。9日の100万人デモを大幅に上回り、香港史上最大級のデモとなった。市民の民意が改めて示された形で、政府は16日夜、トップの林鄭月娥行政長官が「多くの市民の失望と心痛を招いたことを謝罪し、誠意と謙虚さをもって批判を受け入れる」意向だとする声明を発表した。
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「一国優先」路線を採って来た習近平氏の指導には痛撃の一打であったことは
事実、その意味では市民の圧倒勝利であろう。
G20が済めば、デモに参加の首謀者格が拘束などの措置で
表舞台には出られないようにされるであろうし、行く末が安泰という
わけではないが、数十万から200万人の市民の意思を前にしては、
うかつなことは出来なくなった。
中国のあるセクションから招かれた時、空港で台湾の人々が
外国人でもない、かといって中国人でもない列に並ばされているのを
見た時の違和感は、書いたことがある。
アメリカに、台湾を一国として見做す機運が生じたことはまことに
喜ばしい。香港における改正延期を促したのは、デモの力が大きいが、
米上下両院の超党派議員が提出した「香港人権・民主主義法案」の
存在もあろう。
20カ国・地域首脳会議で、習近平氏が四面楚歌になることを
避けるための一時的措置ではあるにせよ、これで中国は
世界の注視の中に置かれ、安易な手出しを香港には
出来なくなった。その分、香港の「一国二制度」は守りやすくなった、とは
言える。
トランプ大統領を貶めるのが日米ともに知識人の流儀であるようだが、
私は知識人ではないので、日本にとっては悪くはない大統領であるという点で
素朴に歓迎している。
キッシンジャーの親中路線に騙されてきた歴代のアメリカ大統領と
トランプ大統領は一線を画している。それだけでも日本にとっては
良い部類の大統領ではあろう。
皇居におけるトランプ大統領の無作法を"期待"した日本の知識人も
いたようだが、大統領は優雅に振る舞ったし、晩餐会に
おけるスピーチで令和の元号にまつわって大伴旅人と山上憶良の
歌まで披露、抱えたスタッフが有能であったと思うが
安倍総理からの知恵授けもあったのではないか。
同じく知識人にはとかく不評の安倍総理ではあるが、私は
知識人ではないので、安倍総理も悪くはないと思っている。
全肯定ではないが、不本意な点もあるが、とわざわざ注釈をつけねばならないのだろうか。