文在寅大統領が6泊8日もの予定を組んでフィンランドとノルウェー、
スウェーデンの北欧3カ国を訪問という記事を読み、G20を目前に
日本との見せかけだけでも関係立て直しをせねばならぬ時に
のんきな? といぶかしかったのだが、ノルウェーのオスロ大学で
「朝鮮半島平和構想」について語るという、その「平和」の
文字に、あ、ノーベル平和賞狙いか、とふと。
想像に過ぎないが、ノーベル賞発表が10月だ
いうことを考えれば事前アピールなのか。シンガポールでの
朝米首脳会談1周年という節目でもあり、それなりに辻褄が合う。
フィンランドはたぶん「ついで」でノーベル賞に関わるノルウェー、
スウェーデンが本命なのではないか。
ノルウェーとスウェーデンは同君連合を解消して久しいが、授与機関として
確か両国は連携しているのではなかったか。
ノーベル賞も平和賞に限っては、過去の選考基準が必ずしも
ピュアではないが、それにしても北の核放棄に持って行けてはいない、
どころかその北に罵られている状況では、文大統領への授賞は
あり得ないと思う。
韓国大統領が末期に辿るお定まりの凋落を避けるに、ノーベル賞受賞は
大きなる救済ではあり文在寅大統領は真剣なのかもしれないが、
受賞の可能性はまずゼロに近いのではないか。
同君連合については、私は雑駁な知識しか持たぬが、
二国が同一の君主を戴いて連合することであり、
17世紀のイングランドとスコットランドでジェームズ1世を
共に戴いたのがその例である。