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Channel: 井沢満ブログ
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文在寅大統領のカラ平和論

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文在寅大統領の、これといった懸案も見当たらない唐突な北欧訪問は、
金大中氏に続きたいノーベル賞受賞のための根回し旅行だった、と
私は相変わらず思っているが、受賞は無理である。

お金にあかせて金大中氏がやり遂げたのは、6.15首脳会談と
シドニー五輪共同入場、離散家族面会だが、その後の
南北の平和に何の寄与も結局していないのだし、まして
文在寅大統領には、目論んだことが空回りで、何の
実績もない。

文在寅大統領の腹の中を見透かしたノーベル委員会からは
「ノーベル賞受賞者決定にノルウェー政府は関与しない」と釘を刺される
惨めさ。

文在寅大統領の演説も噴飯ものではあった。曰く、
「6.25(朝鮮戦争)は、いかなる国も侵略したことのない南北が互いに銃口を突きつけた悲しい歴史だった 」


万年属国だった南北朝鮮には、侵略するほどの力はなかった、とそれだけの
ことであろう。それに、韓国で教えられる古代史に拠れば中国でさえ
支配下に置いていた、という内容であったはず。そこの矛盾に
どう整合性をつけるのだろう。

もっと意地悪く言うなら、大韓民国の設立が1948年でその歴史、
いまだ100年に満ちず、朝鮮民主主義人民共和国も同じくたかだか
71年の歴史の中で「いかなる国」が侵略できたであろう。

北朝鮮が38度線を越えての南への侵略にすら、バックにいたのは
ソビエト連邦と中華人民共和国であろうに。独立しての侵略など
その歴史にはない。常に強き側にすり寄ってその歴史は
続いて来た。事大主義の国と言われるゆえんである。
日本の日清戦争の勝利がなければ、韓国の中国からの開放はなく、
日本が関わらなければロシアの手の内に落ちていた弱小な国柄である。

明治政府は条約締結の際に朝鮮を清朝の冊封体制から開放させるために
「朝鮮国は自主の邦にして日本国と平等の権を保有せり」と
宣言したことは、日韓両国民共に心得ておくべきだろう。
朝鮮を「属邦」としていたのは、清国であり日本ではない。
「日韓併合」という言葉が定着してしまったが、かつては「日韓合邦」と
表記されていた。こちらのほうが実情に近い。

長年、中国の冊封体制下に虐げられていた韓国が、その恨みを
専ら日本に向けるのは理不尽、恨む相手が違おう。日本が
どれだけ韓国に貢いだか、中国が一度だって韓国を潤す
政策を取ったか、考えてみればいい。韓国の人々の頭の中では
中国の冊封体制が、日本のそれにスライドされていはしないか。


侵略する力もなかった韓国と書いたが、侵略を賛美肯定するわけではない。
文在寅大統領の北欧における演説の夜郎自大ぶりを突いただけのことである。

いずれにしても南北はいまだ戦時中、平和を語るには早すぎる。北朝鮮の核という頭の上の蝿を追い払ってからにすべきだろう。

 

夜郎自大(やろうじだい)とは、自らの力量を知らずにいばるさまであり、
昨今の韓国にはふさわしかろう。

 


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