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Channel: 井沢満ブログ
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防衛。日本は本腰を。

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先にトランプ大統領の「ホンネ発」として日米安保の破棄について記したが、官邸と当のアメリカが発言はなしとして即刻否定声明を出すまでもなく、当面は実行があり得ないことは自明。日本におけるアメリカ軍基地は、インド太平洋地域における国家安全保障という点で利点はアメリカにもある。
まして、ついこの間のトランプ大統領来日の際、日米安保の盤石をアピールした直後である。

しかし、トランプ大統領に発言がなかったかと言えばそうでもないかもしれない。選挙前の人気取りの打ち上げ花火であるかもしれないし、日本にF35やイージスアショアを買わせるためのカードのチラ見せかもしれない。あるいは懸案の日米貿易を念頭に置いての、ジャブであった可能性も考えられる。だから個人としてうかつに発言した、というていを取っての「意図的失言」であった可能性も否定できない。


しかしこの機会に日米同盟が永久に盤石ではあり得ないということは、腹に据えておきたい。
中国による領空領海侵犯はひきもきらず。アメリカが引き上げた後のことを、真剣に考え具体的に備えを始めるべきだろう。

チベットもウィグルも対岸の家事ではないのだ。かの国のやり口は非情で半端ないことを、知っておきたい。9条で平和が、国の安全が保障されるなら、世界各国「平和憲法」を競って持つ。どこも持とうとしない。紙の上の文言など、国盗りに邁進する側にとって何の意味もないと知っているからだ。平和を宣言した国に攻め込まぬほど、人類の意識はまだ高くない。GHQが日本弱体化のために押し付けてきた憲法を墨守したい人は、玄関に「平和」の御札を貼っておき、鍵もかけずにいるがよい。侵入者が攻撃して来るまで、うちは手を出しません、と添え書きもしておけば万全だろう。

それにしても、岩屋毅防衛大臣。アメリカのシャナハン国防長官代行が国防長官への指名を辞退するという報告を受け「びっくりした」。
一国の防衛相が、思ったことをそのまま無邪気に発言することに対して、こっちがびっくりする。政治家としての言語をほとほと心得ていない人なのだ。
内心驚いたとしても顔色には出さず、こちらはあらゆる事態を想定して二重三重に構えている、というどっしりとした芸など、初歩であろうに「びっくりした」。この時期に韓国へのニタニタ笑いの擦り寄りには、こっちがびっくりし腰が抜けた。

党内人事が理想論でいかぬのは承知だが防衛相に国守る背骨が軟弱で、器に満たぬ人物なのは困る。国を損なう。

 


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