ユネスコ登録の際の、外務省佐藤地ユネスコ大使と、岸田外相の
お人好しな無為無策ぶりは凄まじかったわけですが、
抗議とあちらの言い分論破の電話しようと、袖を捲り上げ
戦闘態勢で電話するも延々つながらず。ということは
怒りの国民の声が殺到しているか、といささか溜飲を
下げたしだいですが、思えば外務省に電話殺到と言っても
国民全体の数から言えば微々たる数。
「多くの朝鮮人の強制労働が軍艦島でなされ、虐待された」という
ありもしないことがユネスコを舞台にばらまかれ、慰安婦捏造映画「鬼郷」に続き
今度は軍艦島を舞台に、日本がいかに朝鮮の人々を
奴隷として虐待したか、という映画が韓国で製作中です。
それでも、佐藤地ユネスコ大使は国民に反省と謝罪の言葉もなく、またそれを
求めもしない国民。
「跪き外交」と称される小和田恒氏以来の、弱腰外交の伝統は
いっかな、直りそうにもありません。
天皇陛下の訪泰のおり、日本の名誉と史実からすれば
入れるべきでない謝罪と反省の文言を天皇陛下の晩餐会でのご挨拶文として
作文したのは、小和田恒氏ですが、それに対して猛然と食いついた
外務省の人もいて、全部が全部腰抜けというわけでもないのです。
たとえば岡崎久彦氏。
岡崎 久彦氏
サウジアラビアとタイ王国で特命全権大使を歴任し、外務省では情報調査局長を務められた。祖父の岡崎邦輔氏は、陸奥宗光の従弟にあたられ由緒正しいお方で、どこぞの売国官僚とはお顔つきの品格まで違います。THE日本人、という風貌。
しかしながら、残念なことに全体の体質として、GHQによる骨抜き施策以来の伝統が延々と続いているようです。外務省での出世条件は、GHQ施策に従順な者であること、つまりは日本弱体化に与する者であることが求められ、その時代が延々と続きました。GHQが引き上げた後も。彼らが作り上げ日本に残していった体制は相当巧みで鞏固、そして愛国者は軒並み公職から追放されていました。
「鬼郷」という捏造慰安婦映画を「史実」として銘打った、在日の
人々協力の日本毀損映画が作られても、抗議とてなく無言。
どころか以前、「君を忘れない」という、ある意味日本人を大変
貶め、韓国の人を盛大に持ち上げるこれもある種の捏造映画が
日本で作られたことがあるのですが、これに文化庁が協賛してお金を出し、
試写会に天皇皇后両陛下をお招きするよう、セッティングしたのが
あろうことか外務省です。
彼らは内容を事前チェックしているのでしょうか? した上でお金を与えたり、
天皇皇后両陛下を広告塔に使っているのだとしたら、日本は終わりです。
前置きが長くなりましたが、最近の外務省人事に関しても
索然たる思いを味わいました。この人達、国のことではなく
せこせことした、個人レベルの欲得人事が価値観としては上なのか、と。
官僚とて身過ぎ世過ぎの我が身大切、それはサラリーマン社会と
変わらぬであろうことは理解しているし、私とて大上段に正義感を
最上の価値観に振り回すほどの清廉潔白な身でもございません。
しかし外務省ともなれば、日本を護る組織の上澄みの部分、少しは
天下国家を意識に置いて頂きたい、と思うのがそもそも
幻想であるのかもしれません。岡崎久彦氏のごとき姿勢美しいお方は
例外中の例外なのでしょうか、寂しいことです。
前置きが長くなりましたが、私ががっかりしているのは最新の
駐中国大使人事についてです。木寺昌人駐中国大使の後任に
横井裕駐トルコ大使に決定したのですが、横井氏と言えば、
丹羽大使時代に「お目付け役」として公使に就任したというのに、
お目付け役とは名ばかりの羊頭狗肉、中国外交部が小躍りして
喜んだ、弱腰ヘッピリ、中国におもねり外交のお方。
日本政府に対してへっぴり腰の横井氏を中国は日本政府に
非公式ながら大使として寄越すように要請していたのですが、なんでまた
尖閣近辺に中国がしきりに押し寄せて来ている時に、
中国の言わば言いなりに政府が横井氏に閣議決定して
しまったのか、先だっての二階俊博氏による中国の民間組織への
100億円寄付と並べて、釈然としない思いを懐きます。
中国の緑化政策への協力基金設立は、そもそも小渕恵三首相(当時)の主導ですが、近年のゴリ押しは二階俊博総務会長です。
GDPで日本を抜き去り、アフリカにせっせとお金をつぎ込んで取り込む実績
作りに余念なく、近年領空領海侵犯の甚だしい中国になぜ日本が
100億を与えねばならぬのか、整合性のある説明を政府は
用意すべきであるし、野党は明らかに人工的に仕組まれた感のある
「保育園落ちた日本死ね」で与党を攻めるより、よほどこちらのほうが
国民の共感を得るはずなのに、対中国に感してはだんまりという
わかりやすさ。
意味不明の中国への「貢ぎ金」にも私、憤っているのでつい
話が逸れるのですが・・・・・
外務省のチャイナスクール出身者たちは、ずっとチャイナスクールの
出世頭、横井裕氏を花形ポスト駐中国大使の座につけたがっていたわけです。
中国へのおもねり派であろうと、自分たちの勢力マップのほうが
価値観が上回るのですね。
ちなみにチャイナスクールというのは外務省内での中国語研修組です。
他にイングリッシュスクールやフレンチスクールが存在し、それぞれの
勢力圏を形成しているわけです。
腰抜け外務省にも、斎木昭隆事務次官のような骨のある対中強硬派も
少数ながらいて、チャイナスクール出身者を大切な駐中国大使に
宛てたくないと頑張られたようですが、後任の適任者がいないということでの
閣議決定というしだいのようです。対中国との交渉が摩耗するとはいえ、
木寺さんに続けてもらうという選択肢もあったような気がするのですが。
お国のため、命をすり減らして下さいと言える時代でももうないのでしょうか。
でも公僕って本来そうではないのですか? 官僚を志した時点で彼らの
夢は、理想は何だったのでしょう? 安定の身分保障? 高い給金、
退職金?・・・・・ですか?
致し方ないのかもしれませんが、対中国に最初から腰が引けている
横井裕氏の就任を喜び合う外務省内チャイナスクールの人々のせこさに、ため息が漏れたので愚痴混じりに書いてみました。腹の中はともかく、
口には出さないという節度さえもはやないのです。
こんな国思う心からは程遠いせこい人事がまかり通るのも、結局は
国民の無関心、それを許す民あればこそ。あの韓国人優先日本人後回し都知事の誕生もさればこそ。
・・・・さて書き倦み考えあぐねて、ふと外を見やれば桜もそろそろ散るのでしょうか。花吹雪が楽しみですね。