昔の映画
小津安二郎監督の「彼岸花」を見た。正直なところ、シナリオが珍しく完成形には達していず冗長。これほどの名匠でも脚本が至らぬと、ここまでか、というのが感想である。 それと、美意識の高い監督なのに一家のテーブルに置いてある花の生け方の乱雑さと種類の貧相さに一驚。花には視線が行く監督ではなかったのかもしれない。こんな些末事、昔は私も気が付かなかった。...
View Article昔の映画に浸っています
野村芳太郎監督、松本清張原作の「張込み」に続いて、木下恵介監督の「香華」(有吉佐和子原作)を見た。 いずれも、見事。 「香華」は3時間の長尺で臆したが、全編と後編の間にちょっと休憩しただけで、全く飽きなかった。唸るほどにも、深く巧みである。...
View Article神隠し
幼い子が唐突に姿を消し、行方知れずになる・・・・親や家族の心の痛みはむろんだが、私の想像はむしろいなくなった子の恐怖感や絶望感に及び胸が痛くなる。 昨夜は、とうとう夢にまで見てしまった。いなくなった某市の2歳の子、ぐずって家に戻ったというが、ひょっとしてまた気が変わりおじいちゃんとお兄ちゃんの後を追って海まで行かなかったか。...
View Article終戦記念日に
鳩山元首相が、いよいよ変になって来た。奥さんとしばらくお付き合いがあったので、言いづらいがしかし、あったからこそ鳩山さんがある部分、奥さんの遠隔操作で動いていることも知っているし、その奥さんがぼかして言えばかなりエキセントリックな方であることも知悉している。...
View Article本物・・・・
岩下志麻さんに「五瓣の椿」の感想をメールでお送りしたら折返しお返事が来て、その中に「ボクらの時代」で高嶋政宏くんと一緒だったとあったので、調べてみたのだが放送済みだった。 岩下さんを拝見していたら、未見の「はなれ瞽女おりん」を見たくなり、これはつらい映画だったが監督スタッフ役者を含め一流であった。...
View Article「正論」で揚げ足取る人
山中で行方不明の男の子を、ボランティア男性が救出したという久々にいいニュースに心なごませていたら、その男性が男の子に飴を与えたのがいかがなものか、喉につまらせたらどうする、という批判が寄せられているそうで、たまげた。 正論・・・・なのかもしれぬが、今わざわざそれを言うか、と。...
View Article縄文時代を知っていますか?
上野の国立博物館で「縄文―1万年の美の鼓動」というのをやっていて、思い立ったが吉日と腰を上げようとしたのだが、土日の混雑が思いやられ、しかし月曜日は休館。あいにく火曜日は用件が入っていて・・・・たぶん水曜日以降の見物となりそうだが、気が変わるかもしれない。 縄文時代の文化の凄さを、私達はなぜかしら教えられない。...
View Article深夜のコンビニで地理を学ぶ
深夜、にわかにカフェラテが飲みたくなり、近くのコンビニ(幾つかある)の一つに行くのだが、一番店員の質がいい店も夜更けになると店員が外国人がほとんどになる。概ね、外国人店員は質が落ちて敬遠気味なのだが、私の行きつけにしている店は日本人店員と共に教育が行き届いているのか、皆気分がいい。ただ他の地区の、同系列の店ではそうでもないので店長が行き届いているのかもしれない。...
View Article銀座に響いた中国語
所用があり銀座に出かけたら、スピーカーを通した中国語が大音量で流れていてその声の街宣車の向かい側に、パトカーがいた。「GINZA6」の前辺りである。 なんだろうと見たら、街宣車の車体には「中国民営化」の文字と共に「人民解放」というたぐいの漢字が書かれてあった。 誰が主催しているのか、日本人か中国人か解らないが、聴かせたい相手が銀座に多くたむろしている中国からの観光客であることは確かだろう。...
View Article甲子園「君の名は」
いわゆるキラキラネームは、少女漫画先駆けで今からたぶん20年くらい前からふしぎな名前が席巻していた。 視聴者が記憶しやすいこともあり、私も現実にはない凝った名前を使っていた時期がある。 少女漫画の描き手は時代の風に敏感なのだろう。彼女たちが使っていた現実離れした名前が、もはや普通に定着したのだなあ、と思わせたのが高校野球選手たちの名前。 金足農業が、天空、大夢、輝星、朝陽、璃玖。...
View Article少年法の無効化を
女子高生を数名で犯し、ライターの炎で焼いたり切ったり数日間にわたってなぶり殺し、はてはドラム缶に詰めて遺棄した男が「少年法」で保護され出てきたら、今度は殺人未遂で捕まりました。 少年法が出来たのは、GHQの施政下であり飢えに苦しむ少年少女の犯罪に対しての救済法でした。 時代はもう違います。食うや食わずのやむを得ない犯罪ではなく凶悪になって来ています。...
View Article筋金入りアンチ五輪
私が初めておおやけにアンチ五輪を表明、「招致すべきではない」と発言したのが「真相報道バンキシャ!」出演時である。まだ同番組によく出ていた頃・・・・だから、相当以前のことである。招致運動段階で、まだ決まっていなかった。...
View Article酉年の予知でもあるまいが
東京五輪への懸念は、石原都知事が招致に躍起になっている頃から私は現在の状況を半ばほどには予想、表明して来たのだが、予知どおりとは言わぬが、いや予見していた以上に惨憺たる有様なのだが・・・・ フジテレビの朝のワイドショーに準レギュラーでコメンテーターを務めていた当時だから、もう15年ほど前に遡ると思うが番組中、「これから外国人が日本に押し寄せ治安が悪化する」と番組内で発言したことがある。...
View Articleビルの谷間の小さな祭
町内の盆踊りに行ってきた。盆踊りと言ってもビルの谷間の小さな広場が会場で、騒音が問題になるのか午後3時開始で6時には撤収。 「大人券」というのを貰ったら、焼きそば、フランクフルト、ほたて焼き、焼き鳥が無料。綿菓子は「子供券」にしかついていないようだった。 少食期間に突入していたが、雰囲気に負けて焼き鳥と焼きそばを頼んだら、焼きそばが妙に美味しかった。...
View Article屑ニュースの陰で報じられぬこと、たくさん
パソコンに向かう時、その日のニュースタイトルをちらっと見て気になるものはチェックするのだが、「北朝鮮 拘束日本人を追放へ」というニュースと並んで「小倉優子歯科医師と交際報道写真」というのがありうんざりした。...
View Article文章の道、こんなにも凄かった日本
紫式部と清少納言の女の物書き同士の、底意地悪い丁丁発止を物語に仕組んだら面白かろうと企んだことがあるのだが、調べが煩瑣なこともあり・・・・フィクションとは言え、基本の史実は押さえねばねらぬので・・・・空海と最澄、その共通の弟子・泰範をモデルにした小説と同様、執筆を先送りにしたまま歳月が経ってしまった。...
View Article縄文展に行ってきた
上野公園の繁茂する緑から降り注ぐ蝉しぐれを浴びつつ向かったのは国立博物館で、そこでは縄文展が催されている。 行き着けば長蛇の列で、空いている時間帯を狙って出直そうかとも思ったのだが、意を決して並んだら思いの外に券売機にたどり着くまで、さしたる時間は食わなかった。...
View Articleムリにでっちあげた被害者と加害者・・・・ではないのか?
18歳の女子選手が大人たちの組織を告発、自ら会見に臨むというのは、決死の覚悟。 というその点からだけでも、私は18歳の女子アスリートと、彼女が擁護する男性コーチを支持してしまいたくなる。...
View Article18歳の覚悟
体操の世界に詳しくもない者が、軽々に言うことでもないと控えていたのだが、日本体操協会の強化本部長と副会長という要職二つを夫婦が占めている、というのも組織の均衡上、いかがなものか・・・と思っていたら森末慎二氏が同様のことを、言っているようだ。 18歳という年齢で、組織のドンみたいな夫婦に抗議するというのはなまなかの覚悟では出来ないことだ。...
View Article